2021年1月18日月曜日

医薬分業, 薬剤師の職能 関連

長編になりかねない気がしているので、こちらについては目次形式でURLが多め。

目次



1. 薬剤師の歴史と医薬分業の観点から、薬剤師の職業を考える:という勉強会を開いたよ

2. 

3. 

99. Key Person


・医師のキャッシュポイントが「薬」しかなかったという時代背景から
・平成になって「技術料」の概念が定着し始め
・薬剤師(調剤料)も出てきたよ


対象:18歳以上の日本国籍がある3000人へ郵送アンケート調査
     →1944名(回答率64.8%)

かかりつけ薬剤師・薬局を決めている人が7.6%
病院や診療所ごとに近くの薬局(門前薬局)に行く人が最多の57.7%
健康サポート薬局を知っている人が8%

【かかりつけ薬剤師】
◆かかりつけ薬剤師・薬局を決めていたとしても、そのうち「自宅や職場の近くなど行きやすい場所にあるため」を挙げた者の割合が32.0%もいる

◆「薬局は一つに決めているが、かかりつけ薬剤師は決めていない」と答えた者(358人)に、かかりつけ薬剤師を決めていない理由は何か聞いたところ、「かかりつけ薬剤師を決める利点がわからないため」を挙げた者の割合が24.6%、「かかりつけにしたい薬剤師が見つかっていないため」を挙げた者の割合が22.1%、「薬局を利用する機会が少なく、必要性を感じないため」を挙げた者の割合が20.4%などの順となっている。


【健康サポート薬局】
健康サポート薬局に自分の健康に関して相談したことが「ない」と答えた者(1,921人)に、:健康サポート薬局が行っている取組で関心のあることは何か聞いたところ、「土・日曜日も相談に対応」を挙げた者の割合が41.6%、「健康維持や向上に関する取組を支援するための専門知識を持っている薬剤師が相談に対応」を挙げた者の割合が40.5%、「相談内容に応じて、連携体制を取っている地域の病院や診療所、介護施設などを紹介」を挙げた者の割合が40.5%と高く、以下、「プライバシーに配慮した相談窓口を設置し、相談しやすい環境を整備」(25.0%)

今後、健康サポート薬局で自分の健康に関して相談しようと思うか聞いたところ、「思う」と答えた者の割合が31.3%、「思わない」と答えた者の割合が61.4%となっている(「思わない」と答えた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている)。

思わない理由は何か聞いたところ、「自分の健康に関して相談したいときは病院や診療所に相談するため」を挙げた者の割合が58.4%と最も高く


【かかりつけ薬剤師】
●かかりつけ薬剤師・薬局を決めていたとしても、そのうち「自宅や職場の近くなど行きやすい場所にあるため」を挙げた者の割合が32.0%もいる点:
 →本来意図している意味でのかかりつけ薬剤師はもっと少ないだろう
●本当に「かかりつけ薬剤師」は必要なのかという議論
①そもそもかかりつけ薬剤師制度の評価をどう行うか。「かかりつけ薬剤師がいます」の割合がアウトカムではないはず。何をもってかかりつけ薬剤師の制度は成功したといえるのかは明確になっているのか?なっていないならばなぜそのような曖昧な政策が推進されるのか。
②近いからという利便性が、消費者にとってのリスク(説明不足による禁忌の見落としなど?。)を上回っていることは明白。
 であれば、かかりつけ薬剤師の浸透させる意味はあるのか?
 意味があるとしても、それは利便性に打ち勝つことが出きていないので、どうやってその壁を超えるのか(シートベルトの普及に近い概念が適応できるといいというのが僕個人の現状出せる回答)
【健康サポート薬局】
ー健康サポート薬局に自分の健康に関して相談したことが「ない」と答えた者のうち、半分以上の人(61.4%)が『必要ない』と思っているという点。この点は非常に重要だと思います。求められていないものを実施しているようなものなので(インセンティブがついていたとしたら炎上ものでは?)。
ここでいま再び考えるべきは、
 ・じゃあ、いったい健康サポート薬局は誰のためのモノだったのか? を再考することがひとつ。
 ・利用したいと思わない理由をさらに掘り下げると、①本当に要らないと思っている ②啓発不足 ③代替手段がある らへんがあると思っているのですが、今回のアンケートでは③が露呈しました。
では、代替手段(自分の健康に関して相談したいときは病院や診療所に相談する)を超える意義は【健康サポート薬局】のどこにあるのかを考える必要がある

 


99. Key Person


・水野 睦郎(みずの・むつろう):
 ー元日本薬剤師会常務理事・東京薬科大学理事長 2008. 死去
 ー『薬のプロフェッションー高齢社会の要求ー』 1989年初版発行 が公開されている
  
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参考文献
1. 日本薬剤師会の現状:2018-2019
2. 
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参考URL
<●●について>
次のURLを参考にさせていただきました。

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関連書籍


『調剤学総論』 (2019) 堀岡正義他