2021年1月18日月曜日

薬剤師の歴史と医薬分業の観点から、薬剤師の職業を考える:という勉強会を開いたよ

タイトル通りです.
Twitterのいいところは、コメントとかからサクッと勉強会とかが始まっちゃうところですね.
今回のも、先輩にちらっとコメントしたところから開催決定したって感じでした.
年の瀬にやってたのに今更更新.



まず薬剤師の歴史を振り返りたいと思います.
超雑多なメモなので初学者はきっと何のこっちゃってなると思いますが勘弁.

【フリードリヒ2世の頃】


・12世紀ごろは毒殺は多くなかった。
 ので、実は薬剤師の発生は毒味ではなく、
 薬を支持する人と管理する人を分けたっていうところから

・メルフィー憲章:1234-1240くらい
 -数を制限して全国に散らばらせながら(3)、薬価計算法も制定(5)

 -Japanでは薬局の数は制限されない。独禁法に引っかかるから制限すると違憲になる(だから門前が乱立)


日本での薬剤師・薬局観の文化変遷


◆1889 薬律:診察することに対してお金を払うという文化がない
 ー薬に対してお金を払っていたのがこれまでの時代。
  →つまり、医師のキャッシュポイントは『薬』しかなかった。

◆戦後: サムスの台頭

◆1973: 武見会談
ー技術料が低くてまだ報酬がついてないのは問題だよって言ってる
 → 【技術料】 (無形の労力)に対してどう対価を払わせるのか

この文化ができないと医師は薬を手放すということをしないだろう。


薬剤師のPayが出てきたのは平成頃から:技術料の定着


◆ 平成4年で薬価が安くなった.(薬の薬価差で設けられなくなった)
 → 医者が薬を手放し始めた

Q. 医療費に対する薬剤費の割合の歴史的変遷と医薬分業の相関
 → これ、取れると面白い







========以下は雑談メモになります==========

◆高齢者の場合は不適切薬がリスト化されている Stop/start criteria(US老年薬学会)
 Beers Criteria(日本版)
 http://cont.o.oo7.jp/36_2/p467-472.pdf

◆同じ薬効の薬を2つ使ってるケースがある
 ー本当に必要だから使っているのと、そうでない時もある)
 ー例えばH1bloockerは併用させるケースもある(世代ごとに)

◆薬剤師倫理ってのは1973から始まったようなもの(武見会談の前)
◆なぜ医師と薬剤師は分けないといけないのか?
 →調剤を学問にしないといけない(臨床がまだ学問になってない。今学問になってない)
  臨床薬学の哲学・学問がない

◆政府はどうして医薬分業を進めているのか
 地域包括ケアを進めたい人は、【財務省】
 地域で医療した方が安くなる(病院の方が高い)
 社会保障膨らんでいる中で病床減らさないといけないのはもう合意.
 
  → 地域でやろうとしたら薬局に渡してしまう

 業務の効率(医師の労働環境減らす)が議論になる。
 これはタスクシフトの話. つまり、医師の仕事を減らす.

◆制度を変えるときは、タイミング
 どれだけいい論文書いても結局タイミング

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◆日薬(日本薬剤師会)は何をしているんだ論
・区分のところを頑張っている(詳細を詰めるところをやってる)
・岩槻進(元は愛知県薬剤師会の会長)さんもキーパーソン
・日本薬剤師会が表に出ないことは悪いことではない

・日薬の仕事:
 ①調剤報酬をしっかりと確保すること
 ②今までは1:1:0.3で調剤報酬を上げようって言ってくれていた
 (背に腹は変えられない)



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医薬分業ができていたら防げそうな事故例


◆ALS嘱託殺人事件についての議論
  医薬分業ができていたら…?防げたよね
 【死亡診断書をかく手で薬を作るべからず】

自由診療になっているから、medical dietなどが可能.
  医師が自由に薬出せるってのができてしまう.



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参考文献
1.
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参考URL
<●●について>
次のURLを参考にさせていただきました。

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関連書籍