目次
1. 魂の電気泳動の日
2. 研究室という"社会"の中で、「論文を書く」という事
2. 研究室という"社会"の中で、「論文を書く」という事
3. 難解な問題を前にした解答者が、この世で最も欲しいもの
4. いざ、プレキャストゲルで、最後の勝負!
5. 編集後記 (教訓・謝辞)
魂の電気泳動の日
今日は、あの日から1年が経つ。1周年記念。
生涯にわたって絶対に忘れることがないであろう「魂の電気泳動の日」。あの日を振り返っておこう。
・構造見たらわかりますがモルヌピラビルは核酸アナログ・実際細胞実験では催奇形性を持つリバビリンやファビピラビル(同じ核酸アナログです)と比較して5-10倍程度の変異原性が報告されています。>S. Zhou, et al. J. Infect. Dis. 244, 415-419 (2021)
・RNApol阻害がメカニズムみたいですが、構造で大体代謝経路について予想できると思うのですが、代謝産物がDNApolに識別される可能性は大いにあると思っています(この辺の詳細は酵素とか書き出すと長いので割愛)・実際EU・米国は妊婦は使用を控える旨の通達が出ているようです・レムデシビルはエボラの時からも使われているのもありますし、vivo実験やある程度の人数規模の臨床試験では催奇形性が今の所認められていないというのはありますが、この構造に関しては完全に新規なので、これを妊婦さんが受精期に投与することってかなり確率としてやばいんじゃないの?って気がしています。
薬学部に入学し、多くの医療者や医療系学生たちに出会ってきた。 彼ら彼女ら一人一人、本当に多様な想いを胸に抱いている。 とはいえ、「よりよい医療」に対して向かう姿勢は同じだ。 自分もそうした志高き医療者たちに遅れをとらぬようにと入学以来の約4年間、がむしゃらに彼...