2016年6月10日金曜日

コオロギで養殖漁業にパンチ!ジャパン・ビジネスモデル・コンペティション(JBMC)で優勝

ビジネスはアイデア勝負


本当に最近、アイデアがすべてだと思うわけであります。

世界中70億いるなかで自分だけにしか思いつかないようなアイデアって

どうやって浮かばせられるのだろう。

日々アイデア出し、バイアスからの抜けだしなどのトレーニングをしています。


そんな最中、今日飲んできた先輩のお話からとっても

おもしろいアイデアを伺うことができました。

備忘録がてら共有しておきます。




ジャパン・ビジネスモデル・コンペティション(JBMC)って知ってます?


JBMC とよばれるビジネスコンテスト(ビジコン)があるそうです。

自分も今日まで知らなかったのですが、

2014年から始まった比較的新しい類のビジコンだそうです。
(→参考:JBMCホームページ http://japan-bmc.com/ )

ビジネスモデルワークショップ、文部科学省による EDGE プログラム                                          (グローバルアントレプレナー育成促進事業)

などを通じてエントリーが可能だそうです。

(自分も大学の講座でアントレプレナーシップとってるし、
            もしかしたらエントリー権はあるのかもしれない...)

ここで優勝したビジネスプランのことを紹介いただきました。

これが本当に斬新で斬新で......



コオロギ×養殖漁業=??


もうなんかこの2つの単語を聞いただけで電撃が走りました。

この組み合わせっていったい誰が思いつくんだ...

これはまじすんごいアイデアだ。


組み合わせと聞けば、
イノベーションの巨匠、ジェイ・エイブラハムの言葉を思い出します。

「イノベーションとは既存の要素や、既知の事実を組み換えるだけのことだ。古い要素で新しい組み合わせを考えられるかどうかは、関係性に気付けるかどうかにかかっている。ある人にはただの個別情報でも、ある人には知識の連鎖の一環になる。」

今回のアイデアはここの組み合わせの関係性に気づけたことが

すべてだったんだろうなと思う。


気になる問題意識、提案背景


さてさて、プランの話に戻ります。

一体彼らはどのような問題意識からスタートしたのでしょう。



スタートは、「近年、養殖漁業における餌代が漁師たちのビジネスを圧迫している。」

という問題意識。事実、養殖費用の7割が餌代に費やされるのだそうです。


発案者は、この餌代が高騰してきているというところに目をつけた。


そこで、コオロギの出番である...


魚にコオロギを食べさせる!


ただそれだけ。

とはいえ、仮説は「魚はコオロギを食べるのか」というところから

スタートしたというのだから彼の行動力はすごい。


ただ、なんでコオロギかっていうとこれも結構いい感じの理由がある。

箇条書きであげていくと、、

・なによりコオロギは栄養価が高く、たんぱく質やカルシウム富む
・コオロギは安価に繁殖が可能なうえ、年中生殖可能 !
・廃棄野菜なんかでもコオロギは育つ
(こんなコオロギを食べた魚を食べたくはない人がお多いであろうが...)

と、こんなところでしょうか。



個人的には3つ目がすごい、いいところだと感じています。

食料危機のやってくる世界にとって廃棄野菜の問題を同時に解決してしまう

というこのモデルは非常にソーシャル性も兼ね備えていて魅力的です。

プランの提案の際は廃棄野菜を使うには至らないものの、

流通規格外の野菜を食べさせての繁殖を行ったということです。


Principles of Interesting Idea


・組み合わせによる意外性
・シンプルでわかりやすい

今回からはアイデア系を紹介する記事を書く際は必ず

「そのアイデアはなぜおもしろかったのか」という考察を入れていきます。

今回は上記の2点ですかね。


ちょっと二点目について補足すると、コオロギを餌にするっていうのが

とってもシンプルであると同時に、養殖漁業っていう

とってもニッチなところを攻めていることで

逆にイメージがつきやすくなっているように思う。



自分も、このくらいエッジの効いた施策を打ちたいものです。。


<References>
・http://ameblo.jp/taichiro-kun/entry-12074794762.html
・http://japan-bmc.com/
・http://thebridge.jp/2016/03/3rd-japan-business-model-competition