杉本明洋選手をご存知ですか?
とある京都市内のイベントで、杉本明洋選手と株式会社はてなの
近藤淳也さんのトークセッションがあるということで顔を出してきた。
小生は今日のさっきまで杉本選手のことを知らなくて恐縮したのだが、
杉本選手は京都大学の情報学研究科出身の競歩日本記録保持者という。
競歩をするにあたってのプロの意識見たいな所とかが聞けておもしろかったので
今日はその場で聞いてきたことを記事にしよう。
ちなみにはてなの近藤さんは小生と同じく三重県出身らしい。
小生も負けていられない。大きく社会貢献したい。
<参考: wikipediaより http://urx.blue/uqG4>
杉本 明洋 (すぎもと あきひろ、1981年10月20日 - )は、日本の陸上競技選手。世界選手権はヘルシンキ・大阪の2回にわたり日本代表として出場した。5000m競歩の元日本記録保持者。愛知県出身。滝高等学校、京都大学を経て、京都大学大学院情報学研究科出身。2013年現在、京都府庁に所属。
競歩ってどんなスポーツなの...?
杉本選手曰く、競歩には以下二つのルールがあるという。
1.両足が宙に浮いてはいけない
2.足が地面についている間は膝が伸びていないといけない
前者はおそらくみなさん聞いたことがあると思う。
2.について小生は知らなかった。これがあるために、映像で見ると
なんだか変なフォーム(歩き方)に見えてしまうのだそうだ。
ちなみに、ここまでガチガチに走り方、歩き方に規程があるのは競歩だけ。
100m走とかその他の陸上競技は別に二足で走れとかが決まっているわけではなく、
逆立ちとか四つん這いの方が速く走れるのであれば
そのフォームで走ってもいいのだという。
競歩は歩くスポーツ?走るスポーツ?
次に、会場にこの様な質問が投げかけられた。
読者の皆様はどちらに手を挙げるのか(小生は歩く方に挙手)。。
当然、「歩」っていう漢字が入っているだけあるし、歩きでしょ。
って、思っていたのですが、実は、、、
競歩は走るスポーツである そうです。
きっと杉本選手の領域に達するまでよくわからないのだろう。
彼にとっては「歩くなんてとんでもない、体の内面は全力で走っている」らしい。
競歩のスピード
じゃあ、どのくらいの速さで走っているのか。
なんと、、1kmを4minで走るそうです...!!!
めちゃめちゃ速い......
ちなみに小生はかつて東京某区の区民駅伝で優勝しているのだが、
(決して駅伝では速いタイムではない。一般市民レベルだとおもう。)
そのときのタイムがちょうど1km4minだった。
一般市民が全力で走るレベルで走っているなんて...
さすが、、プロはマジで速い。。
実演もしてくれたのだけれども、やっぱり、めちゃめちゃ速い。
テレビで見ているような競歩のフォームでステージの端から端まで
一瞬で移動しているイメージ(動画とっておけばよかった...)。
何か意識していること
はてなの近藤さんはとっても質問上手、
なかなか聞き出せないようなところを上手に聞き出している。
すごい!って思った質疑応答のやりとりのひとつが、
日常で何か意識していることはあるか?って質問だ。
体のバランスをウォームアップ時にフィーリングでつかむのだという。
なんでも、日によって右や左に自分の体にbiasがかかっているのだそう。
そのbiasをつかんで腕時計を着ける位置とか左手右手どちらに着けるかとか
そんなところまで気にしているのだそうだ!
たったの数十グラムだろうけれども、それが影響するらしい...!!
さすがプロ。ここまで意識しているんやなぁと感動した。
一人でやるか、チームでやるか
最後に、ちょっと成功哲学チックな話。
杉本選手はヘルシンキの世界陸上に出場した時も実は一人だったという。
高校2年(だったかな)で競歩始めたときも一人、
コーチは一応いたけど、見守るくらいしかできず。
大学時代(京都)で競歩やっていたときも練習は基本一人、関西で選手はたったの3人。
ずーっと孤独な中で競歩を続けてきたのである。
杉本選手曰く、この一人プレイなるものが成功の鍵となったそうだ。
とにかく回りを気遣ったりする必要なく、自分のペースで自分が
歩きたいように歩き回ることができるのが奏功したらしい。
チームの中とかでやると変に競争精神とか気遣いとか馴れ合いとかでてきたりして
よろしくなくなるんじゃないかな。とのこと。
ただし、やっぱり50km競歩とかになったり、世界を相手にして勝負しようと思うと
チーム力、しっかりした組織は必要不可欠となってくることをも同時に実感したという。
一人で我が道をゆく精神はとっても好きだ。
同時に、 これってきっと京大精神なんだろうな。と、はてなの近藤さん。
近藤さんも普段から一人プレイ。だからこそ組織作りに時間がかかり、
最近になってようやく上場ができたのだそうだ。
はてなも大きくなるとしっかりとした組織力が必要だったのだ。
なるほど、一人でやるのか、チームでやるのかって意外と
シンプルなようで結構いろいろな学び、視点があるのだな。。。