2021年4月12日月曜日

遺伝子治療の外観と、mRNAの送達技術とについて

目次

1. 【遺伝子治療の概要】

2. 【mRNA delivery】


①【遺伝子治療の概要】


・遺伝子治療の80%はウイルスを使ってる現状

[virus送達の特徴]
・大量にvirus入れると肝障害(virusは肝臓にいきいやすい)...AAV8や9.
・AAVは安全だが、同じ細胞がクローナルに増殖(癌化する危険性)
・中和抗体による作用減弱(繰り返し投与ができない)
・高い(zolgensmaなど)
・年単位での発現(関係ないところにも発現)
・4.5kbpくらいしか発現できない

[plasmid DNA/mRNAによるdelivery]
●plasmid DNA delivery
- 1990, scienceここでhotになる. (あれ, virus使わなくてもいけんじゃん)

* plasmid によるDNA送達の問題
 ・細胞分裂しない限り核の中に入らない (*細胞質ならDNAでも入る)
  ー
神経細胞は細胞分裂していないから核に入らない
 ・ホストゲノムへの変異誘発(potetnttial risk)
 ・plasmidDNAを神経に入れようとすると入らない(核内に入らない) / mRNAは入る(transfection)

mRNA Delivery

 ーゲノム挿入がなくて安全
 ー細胞分裂しなくても導入可能(どの細胞にも均一に入る)


・元々Dendritic cellみたいなやつに入れて細胞移植を使ってdeliverしようとしていた。
 今はlipidに入れて送達するのが主流


② mRNAdelivery

●特徴
ーapoEと結合して肝臓へ
カチオン性lipid は毒性があるからionizable liqiid(pH3-4)を使うようになってる
 [カチオン性lipidの毒性について]
 - LDHの漏出、ホスファチジルセリンの露出(30min)
 - caspaseの活性化

ー外側がPEG, 逆ミセルがionizable lipidとしてこのPEGと二重層的なのを形成、
 その中にmRNAを入れ込んでいる

・脂質性ナノ粒子はスクリーニングでとってくる
 ーpKaが大事
 ーtail 構造
 ーesterを入れると肝臓で分解 (肝臓で蓄積しない奴が使われている)

・課題

①肝臓への送達困難
②筋肉投与しても肝臓や脾臓にいく
 (・引き算の研究できるのでは?)


●高分子nano粒子


 ーlinear ポリエチレンイミン
  ・プロトンスポンジ効果でエンドソームが破壊される…?と言われている
 (クロライドイオンが入ってきてendsome大きくなって破裂するって考え方)
  ・in vivoでPEGが大事(PEGがないと凝集を作ってマクロファージに食われる)
   * in cellsではそんなことない模様.

・相補鎖mRNA oligomerの差長を長くすると
 1. 翻訳は下がる傾向
 2. 免疫が起こる傾向 (40-60mer)


[がんワクチン]
戦略1:Tumor associated antigen(TAA, ガンで比較的強く発現しているタンパク)を標的にしてmRNAによって、抗原特異てきT細胞を腫瘍に供給. TAAは、正常タンパクだけどoverexpression
   *正常組織にもそのTAAがあるから免疫寛容を克服しないといけない

戦略2ネオ抗原…免疫寛容の克服が必要ない(癌にしか発現してないもの, 遺伝子変異によって出てくるもの)

abscopal効果:どこか体内の1カ所で免疫をつけておくと体全体の免疫がつく



【その他】


ーmRNAワクチンのgood pointは変異しても効果が保たれる点
 ・ポリクロナール抗体ができるから
ーターゲットとするタンパクの範囲が広い方が(特定の配列を狙うより)変異が起きてもadjuustしやすい(modernaワクチンは運よくこちら)


ー細胞性免疫もmRNA vaccineで誘導できる(∵ 細胞内から抗体を作る)
 (がんワクチンに有用なのもこれのおかげ癌は全部細胞性免疫)

ー不活化ワクチンとかは原理上細胞性免疫が誘導されない
  (が、起きている例もある。多分あジュバンドのせい?)

ー脂質による毒性で12-24時間後の痛みとかも出てくるのではないかと考えることもできる。多分結構炎症なり損傷なり起きている (mRNA vaccine)


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参考文献
1.
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参考URL
<●●について>
次のURLを参考にさせていただきました。

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関連書籍

2021年2月8日月曜日

博士3年のポスドク就活事情;JREC-IN使って1カ月であっさり博士研究員オファー3ラボ内定【ポスドク先選択7か条】

* 株式会社アカリクさまからご招待いただき、
  本記事は「アカリク アドベントカレンダー2021」に参加しております。
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あれだけ不安だった「ポスドク先が見つかるのか問題」は、あっさりと解決された。
さきに結果だけ述べておくと、1月5日から始めたポスドク先を見つける活動、たったのジャスト1カ月で終わりました(2月5日)。

僕みたいに全く業績出てなくて、こんなに苦しくてもがいてもがいて、結婚して家庭もあるのに明日の飯も食えるかわかんない、みたいな状態でも、決まるときがきたら、あっさりと決まると伝えたい。その時まで、心を無にして目の前の仕事に向き合うこと、その忍耐強さ、Patienceだけが求められる。

行先:名古屋大学理学研究科
内定先:名古屋大学理学研究科、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)から2ラボ

*当初は海外ポスドクを考えていたのですが、ご時世なども鑑みて結局国内のラボだけにアプライしました。




2021年1月27日水曜日

2021年1月26日火曜日

社会関係資本(人のつながり)と、食との関係性の考察:人はみんなで食べないと(共食)生きていけないのか?

二度目の緊急事態宣言を受けて飲食業界はもう大変なことになっているだろうと心中お察しします。しかもなんと、1カ月を軸に延長を検討となると、経営としては本当にしんどいだろうなと。実際、京都の街並みを歩いていても、新京極や祇園といった主要なストリートですら空き店舗、テナント募集中の看板をいくつもみかけます。目も当てられないです。

僕個人としては、外出自粛をすべきだということも理解できるし、営業自粛をすると外食産業は直ちに経営が立ち行かなくなるということも理解できる。どうしたらいいのかといわれてすぐには答えは出せない。

こちらも記憶に新しいだろう。先週も、大手ファミリーレストランチェーン店のサイゼリヤ、堀埜一成社長の【ふざけんな】発言が話題になった。 https://www.fnn.jp/articles/-/130601

ここで考えてみたい。
人は、みんなで食べないと、生きてはいけないのだろうか?」と。




2021年1月20日水曜日

人生初、原著での国際学術論文がイギリスの化学雑誌(ケムコム, Chem. commun.)に受理(アクセプト)→in press!

二度目になりますが年始初っ端、原著での国際学術論文がイギリスの化学雑誌(ケムコム, Chem. commun.)にアクセプトされました (in press)。

Online版が公開されたので、早速シェアします
https://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2021/CC/D0CC07171D
(ただし、無料ではアブストラクトしか見れません...!)