中国伝統医学のお話
ややもすると少し怪しなイメージを抱かれがちだが、本当にそうだったのだろうか。
効かないという証拠がないことは、効かないことの証拠にはならない。
(The absence of evidence is not the evidence of absence.)
代替医療といった言葉も出てきているが、今やいつの間にか西洋医学・RCTが神格化されてしまった。でもまてよ、人の生命を観るには、多角的な視点があってもいいはずだ。
西洋医学以外の型で人を見つめることは悪なのだろうか。
「球」を同じ方向から見ていては、誰にもその反対側が見えなくなる。
●21.02.22.【妊婦さんの浮腫についての中医学的考察】
●20.11.16.
まず一般的な浮腫について考察します。
中医学では体の中のそれぞれの器官の中で、特に重要で他の臓器を統括するような役割を持つ5つの臓器を中心に考えます。それを五臓と言い、肝・心・脾・肺・腎がそれに当たります。
ここで浮腫のもととなる体内の水の動きについて五臓から考えてみますと以下のようになります。(ざっくりとしたイメージです)
口から水を飲む⇨消化管 (脾のグループ) から吸収⇨ 脾が体内に分配 ⇨ 肺により全身に散布 ⇨ 腎により排泄
この流れから考えると、浮腫の原因になりやすい五臓は脾・肺・腎です。
特に日本のような湿気が多い気候の地域では、水分を真っ先に受け止める脾がやられやすいと言われています。(上記では簡略のために口からの水を主に書きましたが、空気中の湿気なども体内に入ると考えます)
ここで妊婦さんという条件を付け加えてみます。
五臓の中で妊娠という生殖の作用を統括するのは「腎」です。ですので、妊娠中は腎が疲弊しやすくなります。
ということで、日本人は気候的に脾が弱りやすくただでさえ浮腫みやすいのに、妊婦さんはさらに腎が弱りやすくなるのでもっと浮腫みやすくなります。
そんな踏んだり蹴ったりな日本の妊婦さんに良い食材として、今回「わかめ」を紹介しました。中医学的なわかめを含む海藻の効能は記事内に記した通りです。
パッと調べた限り、西洋医学でも海藻の浮腫への効果に関して研究の痕跡があり、マウスレベルでは効果が示されているようです。
Lectin obtained from the red seaweed Bryothamnion triquetrum: Secondary structure and anti-inflammatory activity in mice
●20.11.16.
白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)
ざっくりいうと余分な熱や炎症を和らげるものですが、この葉っぱだけで効くということはあまり考えにくいかなと思います(薬として成立するほど)。
台湾の研究にざっと目を通しましたが、デザインとしてはいわゆる台湾医療ビックデータという全民健康保険に紐づけられた個人の医療データを解析したものみたいですね。個別にターゲットを決めて組まれた研究ではなくコホートです。
従ってどのように考えて補助薬として使われているかは不確かですが、白花蛇舌草の効能から考えるとまわりまわって利尿作用を強めて心負荷を軽減させてのかなと思います。
●21.01.27.
中国医学において四つの重要な医学書;
『黄帝内経』、『難経』、『傷寒論』、『金匱要略』
●21.01.18.
■「はちみつ」の考察
ーはちみつは「補脾」による「補気」、「補血」作用を期待できます。
ーそこから五臓すべてを落ち着かせてくれる効果もあり、精神面の安定も期待
ー特に肺経や大腸経に帰経、大腸を滋潤し肺の粛降作用によって、
(いらない外邪…カゼとかウイルスとか…などとともに)便や尿を出す、
という効能があるとされます。
(いらない外邪…カゼとかウイルスとか…などとともに)便や尿を出す、
という効能があるとされます。
→ 故に、便の緩い場合や膨満感のある方、湿熱痰滞には禁忌
■「コーヒー」の考察
ー基本的な効能は2つ。
①覚醒(発散) :飲むと眠れなくなる
②利湿 :利尿作用
ー「沸かし方」によっても作用は異なる
「武火」;強火で一気に ー体上部に①
「文火」;弱火でコトコトー体下部に作用
「武火」;強火で一気に ー体上部に①
「文火」;弱火でコトコトー体下部に作用
●21.01.12.
ーツムラ54番「抑肝散」;
・ADHD, BPSDに有効説が出回っている。
(東洋医学会のレポート;「BPSDに対してリスペリドンと同等の効果」)
・一方、中医学敵には、本来は「肝」を安定させる
(1)疏泄:体内での様々なものを目的地までゆるやかに流し届ける
(2)蔵血:血、つまり心身を滋潤する栄養分の塊みたいなものを蓄える、
(2)蔵血:血、つまり心身を滋潤する栄養分の塊みたいなものを蓄える、
・抑肝散が真価を発揮するのは何かしらの原因があって肝が本来の働きを行えていない時
● 20. 08.02. 概論①
・中国政府が自国の強みを輸出するときに、各中国医学学派の公約数とったのが中医学。
つまりは共通点取り。
各流派は大事なエッセンスとかを隠して政府に提出したのである。
だから、巷の中国医学は正しくない形で出回ってるそうだ。
・脈の誤解
浮取:皮膚の直下でとるものではない。沈ませるときにとる脈のこと。
沈取:
・漢方の正式名称は中薬
本来は副作用が強いので、4週間処方とかかありえないらしい。
・この病気の時にはこの症状が出るってのが決まってる。これを常見診という
アルゴリズム的な。
・脈診が中医学で一番強い。
ー嘘つく人だろうが喋れない人だろうが脈は嘘つかない
ー脈診で胎児の性別とかもわかるらしい
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参考文献
1.
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参考URL
<●●について>
次のURLを参考にさせていただきました。
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