2020年10月9日金曜日

2020年の内省020_09月23日 - 10月10日: 地獄の中でのタンパク精製からの, 論文執筆な後半戦

「地獄を見る」という言葉を何度口にしてきただろう。「さすがにもう論文出せるか」と思っていた矢先に、それを1-2週間ほど繰り越さざるを得なくなった。

3月ごろからずっと、「あと1週間ペース遅けりゃもう予定通り卒業できない」みたいな当落線上で闘っている。そんな中で1-2週間の繰り越し(タンパク精製・配送作業)を強いられると、即座にその瞬間から、日常は「地獄を見る」ような日々へと一変する。

ようやく少し落ち着いたからこうして物書きができている。ちょっとの出来事や些細なすれ違い、予定違いでこんなにも精神の在り方が変わるっていうのは、①僕の心身が疲れている ②よほど博士後期課程という環境がしんどい ③その両方 のどれかであろう。

中学生の時にぼんやり眺めていた「しあわせは いつも自分のこころがきめる 」という相田みつをの言葉はその通りだと感じさせられた。

こんなに心があっちこっちしていたら、身体も時期に壊しかねない。
もっとどしっと構えて、なるようにしかならないと思えるようになりたい。

鈍感でないと、こんな世の中、生きていけない。
では、この2週間を振り返ります。



先週のおいしかったもの

【この2週間のKeepとMore】


・研究とキャリア

冒頭でも述べたように、追加でタンパク精製をやらなければいけなくなった。死ぬ気で5日くらいで終わらせて、執筆と追加実験をこなして、なんとか教授先生と論文を共同制作するところまでこぎつけられた。もうあと少し。次回内省のときにちょうど、サブミットできるかどうか。。

◆実験
これだけ根詰めて死ぬ気で実験やるとさすがにきついですね。ずっと立ちっぱなしでたまに給水するだけ、16-18時間実験、みたいなのを4日くらい繰り返したら風邪ひく寸前になりました。体力ないなぁ。。
12時間ならコンスタントに動けるのに4-6時間増やすだけでこんなに疲れてしまうなんて。落ち着いたらちゃんと体力つける努力しないと、と反省したのでありました。

ただ、根詰めて実験したおかげで想定より1週間くらい巻けた。
追加実験も最低限はやり切って、後半戦はひたすら執筆する日々に戻れました。

◆論文執筆
先生との共同執筆をこの1週間で繰り返し(合計4回)、あとはテンプレートにはめ込んだものをチェックして英文校正に出すのみ。かなりいいところまで来た。
反省点は多い。先生はやっぱりその道のプロなだけあって、細かい文法、ニュアンス、お作法、表現のバリエーションなど、あげだすときりがないくらい尊敬するところがある。「そうか、英語圏でPIになろうと思ったらこのレベルまで行かなければならないのか」と歴然とした差を突き付けられた思いで共同作業に当たっていた。早く追いつけ追い越せである。

論文の方もまだ気は抜けない。個人的にはあと2回くらい「地獄を見る」と思う。Submitするまでと、Submitしてからそれぞれ。


◆論文・文献を読むこと
ちょっと余裕がなかった。週明け中ごろくらいまでまだ余裕があまりないのだけれど、何とか次回までにも1報くらいは読み進めたい。

◆キャリア
ひとつだけ、希望の光になりうるかもしれないもの(相当弱い)が見つかった。僕の力では何も変わらないのでひたすら祈るしかないけれども、次のキャリアにつながるのであればラッキー。

とりあえず早く博論だそう。

・ライフ_生活習慣, Highlight


◆日常と生活習慣
無理して実験をしていたせいで少し体調を崩しかけた。やっぱ体力ないなぁと痛感しながらもなんとかかんとか配慮された食事と最低限の睡眠時間の確保と、中医学的介入(整体みたいなの)によって助けられました。

だいぶパフォーマンス落ちてたなか、本当にぎりぎりすれすれのラインで窮地をovercome.
後遺症(?)として空咳が残っております。

そして急に寒くなってきましたね。衣替えしなければ、と感じているところです。
もう誕生日も近いなぁ。

・・・
そう、それに関して、少し早いけれども身内の方から、誕生日プレゼントをいただきました。ありがとうございます。お誕生日は夫婦で(楽しく)祝うことができるだろうか。
それまでに論文をsubmitできれば...


◆ハイライト効果
精神状態は不思議とノーマル続き、身体状態は体調崩してbad続き。
メンタルが思ったよりも落ちていなかったのは、相対的に体の方が悪かったからかな?
この辺を省察できるのも記録の魅力。

でもやっぱタンパク精製しないといけなくなった瞬間は落ち込んでるなぁ。

・新しいプロジェクト1. 「朝の論文輪読会 SeeD」


最近参加してくれた新人さんのおかげでだいぶらしくなってきた気がする!
そろそろ(僕が落ち着いたら)夜のコンテンツ実施かな。!

[アイデアmemo残し]
●ところで、論文ウォッチさんのようなサイトはとても需要があると思っています。
https://aasj.jp/watch.html

毎回SeeDで読む論文を簡単にこのような形でサマリーして発信していくことにもやはり、需要がある気がしている。テキスト化して1000文字くらいでもいいし、録画・録音して動画なり音声コンテンツとして配信するのもいい。こういうのはアイデアとして持っておきたいところ。

●夜会コンテンツを実施
 -論文の読み方
 -情報の集め方
 -資料の作り方

・新しいプロジェクト2. 「アートと医療の交差点」


Pendingしてもらっています。
学生さんや、他のメンバーが進めてくれていて頼もしい限りです。
ひとけんのみなさん、ありがとうございます。

・新しいプロジェクト3. 「大学1年生をつなぐ」


こちらもいったんペンディングになっています。

・プライベート


家族にちょっとだけお電話でしたくらいかな。
お嫁さんも不自由しているだろうに、、本当によき理解者であります。
終わったら一度ゆっくり、慰安旅行だな。


・情報input


これが全くできていないという状態。徐々にinput機会を創出しなければ、left behindしてしまう。朝の時間とかまだ普通に使える気がしているので、しっかりキャッチアップしていこう。


・高大連携部署との高校生に対する出前事業関連


昨年は大きな高等学校からの授業依頼が7件あったのだけれど、今年も気づけばそれに迫る勢いで授業依頼が。。論文の方がなんとかかんとか落ち着いてきたから、何とかなると思います。

来週にもう第一弾が始まるので、いい授業にしてきたいと思います!

・その他

 
● そういえば久々にinochiのみなさまからお声がかかって、週末は高校生のプランのメンタリングを行っていた。楽しかったなぁ。。なんか根源的にそういうアイデアとか事業を考えたりするのが好きなんだろうなぁ。

● 日本語で書いていた教育系の論文のリバイス期限が迫ってきているので怒濤のリバイス中です。70%くらい新しくなっちゃってる気がするのでほとんど新規論文を創ってるみたいなものですが、それでも条件付き採択なのでなんとか気合で書ききって再査読にかけられたいところ。

● PDはやっぱり処女作さえない学生には厳しかったみたいです。


・読書とか思考とか


こんなことを考えていた。

成長するにつれて、仕事の納期は長くなるのではないか、という仮説を思いついた。
今の社会では、成長≒昇進と言い換えられるかもしれない。
新入社員として入社したら、納期は数日とか1週間の仕事が多い。
課長とか部長になってくると、ひと月単位の売り上げとかが仕事上の目標かな。
そして、社長とか役員クラスになると、四半期とか1年とか、もっというと10年、20年先を見据えた仕事(mission, vision)が納期だ。

これならなんとなく、 仕事=力×距離 という根源的な物理法則も理解できる気がする。


ついでに言うと、納期が長くなると仕事が楽になるかというとそんなことなくて、複数にまたがる仕事やプロジェクトをマネジメントしなければならなくなるのである。そして、これがまた大変。
先見性のあるリーダーであり続けるためには、マルチタスク、マルチプロジェクトに慣れていける体質が欠かせないのだ。


・アウトプット


前回から今回までの業績・成果をまとめています。

  • 日本語論文のリバイスを数日以内に提出します

・今後の露出情報


10月14日:リアルタイム配信授業. 高鍋高等学校
こちらでは昨年までKDDI財団などから助成いただいていたLINEをつかったチャットボットの研究についてのお話を交えて、探究学習のことを考えたいと思います。京都大学と高校との高大接続事業の講師としてお話しします。

10月21日:都立桜修館中等教育学校、探究学習授業
慶應義塾に在籍していた時のご縁で、この学校の先生から個別で授業の依頼が。。!
なんとも嬉しいことです、さすが慶應、本当に卒業してからも縦横のつながりが厚い。京都大学で高大接続に関する講師をしていることを存じてくださっていたようで、総合的な学習の時間を使わせていただき、探究学習の実践に関する授業を行います。

11月11日:福岡県立小倉南高等学校、質疑応答・対話
11月17日:長野県松本深志高等学校、リアルタイム配信授業
これらの学校からは、正式に京都大学を通しての依頼がございました。松本深志高校の先生からは昨年に引き続いて講演を依頼いただけて、教師冥利につきます。。。パワーアップした授業ができるといいのですが...!

12月4日:武生高等学校、リアルタイム配信授業
新たにこの2高校から、探究学習支援のご依頼をいただきました。京都大学の事業がオンラインとなった今年もたくさんの高校からこうした高大接続コンテンツの需要があるようでよかった。学びの機会を喪失できずにすむどころか、むしろオンラインになることでできることも広がっていけばと思っています。


他にもいくつかの高等学校から依頼があったものの、日程がマッチせずにお断りすることになったケースもあって残念です。が、博論第一であることは間違い無いですし、他にも先約があったりも。日程が許せばまたお話の機会があればな、と思っています!


その他やれてないこと


前半で、締め切りの迫った種々を済ませ、後半はinputの日々に戻りたい。
読書やweb記事のupdateを意識して進めていきたいと考えている。

ー 体のメンテナンス:筋トレとかストレッチとか
ー 読書ノート
ー 美術館とか芸術(そろそろいける)
ー 物々交換(そろそろ交換したいな〜


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次回へ向けて:2week Highlight


・追加実験
・論文を1報読む
・論文をSubmit
・web記事1month 進める
・博士ピッチ応募
・日本語論文のrevise
・2冊本読む
・紙のメモ