2018年12月6日木曜日

「しかたない」 妥協の決断から、国内留学リターンズ バイオテクノロジー製薬企業の日本法人へ

「しかたがない」ことが起こりました。


昨日、ほぼ日の糸井さんのエッセイでは「しかたない」という言葉について議論が展開されていた。ちょうど、「しかたない」事実を突きつけられ、どうにかこうにか受け入れたところだったので、「なんだかなぁ」という気持ちでいっぱいになった。

なお、受け入れることはできたものの、私はその事実に「納得」はしていない。



ネガティブな物書きとポジティブな物書き


ここで寄り道。
今回は特に顕著だけれど、そういえば僕がを書くときはわりとネガティブというか失敗談とか、なんかよからぬことが起こったときに書いている気がした。

まあ、ネガティブな物書きをしているっていうことは、たぶん客観的にみたら、ただグチのはけ口を探していたりするのだなぁと思いつつも、やっぱり書き出してしまう(このサイトは2018年12月現在、それほどアクセスが高いわけではない)。

ブログっていうツールは割と昔からあるという意味では、我々にとって、ネガのはけ口が需要もあり、長らく使われてきたのだなぁ。(あれ、でも著名人とかはブログでネガな投稿はしない。しかし今回はそれはおいておこう)


おや、ではポジのはけ口ってあるのだろうか。
そういう疑問が浮かんできて、なるほどと。

まさに、FacebookやInstagramと呼ばれるツールがまさにそれに当たるではないか。みんなのキラキラした瞬間や、まさに、「今、めっちゃ楽しい」「さいこう!」な時間が切り取られてポンポン投稿されるのがこうしたツール(だと感じる時が少なからずある)。

ポジティブな投稿に対する需要もそういえば普通にあるなぁと再認識していた。


「しかたがない」インターンシップ


では、本筋に戻ります。
まず前提ですが、僕は副専攻の修了要件に、「海外インターンシップ」または「企業インターンシップ」が組み込まれており、ドクターコース3年の間のどこかで1~3カ月程度研修に行くことがプログラム上決定しておりました。

D1である本年。
幸運にも私は、5月当初から、研修先が米国ボストンということでお約束いただいていた。製薬業界ではとても有名なバイオベンチャーで、おそらく現存する世界最古のバイオテクノロジーの会社から、invitationを受けていた。

しかしながら、ちょうど11月の今頃になって、送られてきた書類には、


「研修先:日本橋」 と。


何かの間違いかな?って思って問い合わせたり云々していると、
どうやら先方は当初からずっと日本橋本社(上記会社における日本法人)での研修だと思い込んでいたとか。

なんで?っという感じです。
そもそもメール文面で米国本社のお約束の証拠はのこっているのに。


さらに、メール文面の証拠を提示しても先方はおろか大学の事務や教員も素知らぬ顔。どの人に相談しても「何も、できることはない」とか、「どうしようもない」とかそんな対応ばっかり。しかも対応は本当に遅い。

(まあ、それはそうかとも思う。彼らにとって僕は守るべき存在でも何もないのだから。僕を擁護するコストをとったところで、先生や事務員には実務上何のメリットもないのだ。。そうか、大学とはそういうところなんだ、と認識させられた。なんだが、寂しい。一人くらい、自分のポストを賭けてでも学生のことを考えてくれる人がいてもいい、なんて思っていた自分が甘かったです。)

ここでは書けないほどキレた電話したり、メール打ったりもしてたけど、奏功せず、結局1月ほど先方や大学の事務、教員と闘って疲弊し。。。
そんなこんなで、僕までもが「しかたがない」と半分やけくそでこの現状を受け入れた。

まさに、これから「しかたがない」インターンシップを受け入れることになりそうだ。


与えられた環境の中で何ができるのか


ああ、もうこうなると東京は日本橋で何をするかがとても大事になってくる。
研究室の准教授と話していたのだけれど、
「お前は東京すきやなぁ~、また戻るんか!笑」って感じでした。

大学の4年間以来で、東京に6週間とは言え腰を据え直すことになる。
個人的な意見だけど、たしかに東京にいることのメリットはある。
例えば、、さくっと思い浮かぶところで、、、

①情報が格別に早い、多い
②IT、金融にかけては間違いなくこの国の先端
③機会創出の頻度が圧倒的に高い
④優秀な人材がいる
 らへんだろうか。。

それとは別軸で、自分が東京に出向いて、6週間かけて何を磨くか、どんな成果をもってかえるのか、どう成長して帰ってくるのかは真剣に考えておかないと、本当に無駄な期間となってしまいそうで怖い。

結果にコミットする。

ライザップじゃないけど、ほんとそれ。
フェローシップを除けば、無給で労働することになる。いい駒になってしまって自分の時間を削っただけで帰ってくるなんて、絶対にごめんだ。

自己研鑽のためになにができるかなぁ、とちょっとだけ考えてみた。


①PBIに参加する

 → 慶應に通っていた時はもうずっとこの講義を楽しみにしていた。
  医療産業、医療政策のトップランナーたちのお話しを無料で聞ける。この一年間に何が起ころうとしているのかをアップデートするならここに通うだけでほぼ十分だと思っているくらい。

 もう既にこちらは申し込みを済ませてある。
 第6~8回の3回だけれど、参加できそうだ。
 最後はYCUの武部先生の講演もあるではないか。


②副専攻を、進めてしまう

 
現在、自分は医薬品の副作用情報の解析をナショナルデータベースを用いて行おうとしている。副専攻としてのこちらのプロジェクトは、東京大学の先生と共同して行っているので、なかなか京都に住んでいると打ち合わせの機会にも恵まれない。

加えて、こちらのプロジェクトで獲得している研究費とアクセラレータプログラムでは、東京の日本橋(インターンシップの研修先から徒歩圏内)での会議室が使える特典も活かしたいところ。

せっかく東京に行くし、PC1台あればこのプロジェクトは進むので、基礎研究をとめてしまうこの6週間の間になんとか進め切りたい。


③住まいを活かす


どこに住むのか、全然決めていないのだけれど、どうしよう。
6週間ってことで、ウィークリーマンションがいいのかなぁとかAirbnbがいいのかなぁとかおもって軽く調べたけれど、値段の割に味気ない気もしている。

ただ、その味気無さは実は強かったりもする。
何もないからこそ、
ここで勉強しまくれるっていう説。

今の京都の住まいでは、オフィスも兼ねているので突然人がやってきたりと、(それはそれで楽しいのだけれど、)ノイズがあることもゼロとは言えない。

何もない環境で、ひたすらプログラミング言語1つ書けるようになったり、とある分野の書籍読み漁ったりとかは選択肢としてあり。

もう一つ考えているのが。。
いっそシェアハウスを借りてみたりとか。居候するみたいな冒険に踏み切ることによっても何か新しい化学反応が起きる気もしている。アフターファイブをどう使うかがカギだろうし、コミュニケーションに視点を移してもいいかもしれない。




逆境こそが、自分を次のステージに導いてくれると信じて


思えばいつも、私の成長は逆境と隣り合わせでした。
今回も、きっと大丈夫。
そう。成長は、厳しい環境の中でしかありえない。
逆境こそが、私を次なるステージへと導いてくれる。


今回の一件がきっかけで、多分将来製薬会社に就職することやアカデミアに残ることはなくなるのだろうなと思っている。だからといって今回の製薬会社でのインターンシップが何にもならないかといったらそんなことないとは信じていて。

働いてみることで、自分にとって大切なものが見えてくるはず。将来の道を決めるにあたって、大事なヒントを得て帰ってきたい。



ちょっとネガのあとはポジも。
ということで、Instagramにも投稿してくることにしよう。

ようやく時間ができて、ものを書く余裕がでてきたっていうのはいいことだ。