2018年4月4日水曜日

スランプという自家撞着な状態から脱出するための、たっつ一つの方法

スランプがあった時の話

 
こういうことはスランプじゃないときにしか書けないと思うから、今書いておこう。

今でこそ、あまりスランプという状態に陥っているなと自覚することが少なくなったが、大学受験のときの僕は典型的なスランプ発症人間だった。

 年間2,3回、スランプに陥っていたと思う。




 僕の場合、勉強はおろか何のやる気も出なくなって、
 ひたすら「食べては寝る」みたいな惰性の生活を送ってしまう
 っていうのが1週間くらい続いたりする状態だった。。

 抜け出し方はわからないけれど、
 とりあえず気づいたら元の状態に戻っていたみたいな感じで
 今までは切り抜けてこられた。

 ごく最近まで、
 この「スランプ」というものの状態、、
 というか正体がわからず悶々としていた。


スランプの考え方について

 
 最近出会った本に書いてあった言葉が思いのほか
 スランプについて適切に記述されていたので少しばかり紹介をば。



 全然スランプとは関係のないようなタイトルだけれど、
 心理学の研究者である著者が、いかにして
 論文を書き上げているか、というノウハウを
 メンタル面も含めて書いてくれているという本だった。

 実験だとか雑務だとかがたくさん降り積もってくる中で
 論文を定期的に書き上げるっていうのは難しい。
 
 結論を一言でいうと、その中でいかに「書く時間」を確保するのかは、
 スケジュールに「書く時間」を入れ込んでしまうに限る、というお話し。


 少し話がそれちゃったけれど、とにかく、
 ここで言っているメンタル面のところで「スランプ」についての秀逸な考え方が乗っていた。

 すなわち、

 「スランプとは、"やらない"という行動以外の何物でもない」

 という記述である。
 僕個人としてとってもすっきり腑に落ちた。

 スランプだからやらないというのは、
 単になにもしていないから何もできていないと言っているに過ぎない。
 つまりこれは全くの自家撞着である。

 そしてこれを乗り越える唯一の治療法としては、
 「やること」しかありえない。
 ナイキじゃないけど、"Just Do it."なのである。

 

ちょっとした助けについて


 っていうことを書くと、
 その「やること」ができないから悩んでるんじゃないか、みたいな
 話が飛んできそう。

 というか、自分がスランプに陥っているときだってきっと
 そんなこと理解していたはずである。


 ということで、少しばかり助けになるかもしれない話をするとすれば、
 「プロジェクトサポートグループ」なるものを作ってしまうことである。
 友人や仲間と一緒に勉強なり仕事なりスポーツなりを進めるように、
 普段からそういう環境を作成しておけば「やらざるをえない」状態に近くなる。

 すなわちスランプの治療法、「やること」は自ずと達成される。
 要は外圧がキーを握る。

 自分のために頑張ろうとするっていうのは結構あるあるなのだけれど、
 僕がおすすめするとしたらそうじゃない。
 他人のために頑張らないと、人は頑張れない。
 自分のために頑張れるひとはよほどストイックだけである。
 (ちなみに筆者はあまり「頑張る」という言葉が好きではない)

  
 ということでまとめると。

 ⓪スランプとは、"やらない"という行動、もしくは状態を指す。
 ①スランプの抜け出し方は「やること」以外にありえない。
 ②自分のためでなく、他人のために「やること」。
  そのために、自分に外圧をかける(環境として)。

 

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