責任のある仕事をこなすためには、トレーニングが必要である。
これは、PIを目指す研究者の一部が抱える葛藤だろう。
【早く一人前の研究者になって自分のラボを構えたい!】という半ば生き急ぎがちな気持ちの半面、かといって【責任をもって他人とやれるだけの大きな仕事はあるのか】という鋭い問いが自身に向かう。
僕も日夜このような葛藤と格闘している。特にこの2週間は、編集者からのお返事を待ちながら、研究者としての自分を漠然と見つめ直していた気がする。
【自分初の誇らしいアイデア】が浮かぶにはどうしたらいいのだろう。論文を書くに足るアイデアくらいならまあいくらでも浮かんでくるのであるが、「ライフワークにしてもいいな」と思えるくらい壮大かつやりがいのあるテーマってのにはなかなか出会えない。
僕は疫学研究にも手を出そうとしているのだけれど、こちらもやはりトレーニングが圧倒的に足りてないせいか、テーマはなかなか出てこない。他人との会話頼みだ。
努力で超えられるゴールとか閾値みたいなのが見えないのがアイディエーションであり、これを仕事にするのは本当に怖い。自分にできるかわからない。
でも思い返せば、「イージーワークだ」と感じてしまった企業は向かないと感じた自分もいる。きっと、自分の限界に挑戦し続けることこそが、僕の人生を豊かにしていくんだろう。
大きな仕事に取り組んで、取り組みはじめたら、二度と離すまい。
では、この2週間を振り返ります。
【この2週間のKeepとMore】
・研究とキャリア
◆論文執筆
そろそろsubmitしてから3週間たつもののまだ返事は来ず。
そろそろsubmitしてから3週間たつもののまだ返事は来ず。
submission status見てみるとレビュワーに回っているみたい。
来週中には結果が来て、リバイス実験に追われる感じかな。
今のうちに少し羽を休めておきたい。
そして、副専攻の論文をそろそろ書かねばならない。
◆実験
リバイス実験に備えた実験をぽつぽつとこなしているのですが、なにやらあまりうまくいっていない。ようやく少し見えてきたところがあるって感じ。
2個進めているやつがあるのだが、今週である程度出したい。
◆論文・文献を読むこと
ちょっとずつ、読み始められております!
週1報の精読ができている。
流し読みも大事だけれど、精読して見えてくることもある。
あとは、論文輪読会をどうやって復活させるかが課題。
◆キャリア
そろそろ就職活動をしてもいいんじゃないかという、周りの助言。
in pressはもちろんのこと、in prep とかin revisionでもポスドク・助教採用はあるみたい。
これから学位申請の準備と副専攻のThesis(卒論レポート)を書ききらないといけないのでちょっと天手古舞になりそうではあるが、年内にはいくつかapplyを始めたいところ。。
ちょっとこれは本筋からずれるが、僕はそろそろ【過去の経歴を捨てる】ということをした方がいいのかもしれない。SNSのプロフだとかに過去の自分の情報が山積してきている。非表示にして、自分の代名詞となれるような、今の自分を体現してくれるような形にしないとな。毎年年末にやってるのですが、そろそろキャリアの棚卸の時期です。
・ライフ_生活習慣, Highlight
◆日常と生活習慣
なにやら空咳がかれこれ1.5monthくらい続いてしまっている。
食も睡眠もちゃんと意識はしているのにちょっと困った。
80%くらいの力は出せているのでそんなに困りはしないものの、
頑張んないといけないときにまた体調崩すのは勘弁。
早くこの生活から抜け出すことが大事なんだろうな。。
でもここ2週間くらいはわりと正常な生活をしている気がする。
◆ハイライト効果
身体面、メンタル面ともにわりとNormalな状態が続いているが、この2週間のハイライトでよかったのは、「Achievement」の割合が高かったこと。
・新しいプロジェクト1. 「朝の論文輪読会 SeeD」
1カ月くらいぶりに明日また再開します。いつかFacebookとかからでも人を集めてみようかな。
[アイデアmemo残し]
●論文ウォッチさんのようなサイトはとても需要があると思っています。
https://aasj.jp/watch.html
毎回SeeDで読む論文を簡単にこのような形でサマリーして発信していくことにもやはり、需要がある気がしている。テキスト化して1000文字くらいでもいいし、録画・録音して動画なり音声コンテンツとして配信するのもいい。こういうのはアイデアとして持っておきたいところ。
https://aasj.jp/watch.html
毎回SeeDで読む論文を簡単にこのような形でサマリーして発信していくことにもやはり、需要がある気がしている。テキスト化して1000文字くらいでもいいし、録画・録音して動画なり音声コンテンツとして配信するのもいい。こういうのはアイデアとして持っておきたいところ。
●夜会コンテンツを実施
-論文の読み方
-情報の集め方
-資料の作り方
・新しいプロジェクト2. 「アートと医療の交差点」
学生さんや、他のメンバーが進めてくれていて頼もしい限りです。
ひとけんのみなさん、ありがとうございます。
・新しいプロジェクト3. 「大学1年生をつなぐ」
こちらもいったんペンディングになっています。
・新しいプロジェクト4. 「医薬分業からみる薬剤師の職能」
薬剤師の職能を禁忌の処方から見ることはできないだろうか。
データを用いた記述統計的手法に取り組んで、ポリシーメイク的なところへと繋げていこうというプロジェクトです。ゴールは論文化。
昔からメンター的な存在をしていただいている大先輩と数カ月から半年のスパンでやっていこうということになりました。
・プライベート
紅葉がきれいな季節がやってきました。
この秋は2か所3か所くらい、きれいなところを見れたかな。素晴らしい2週間でした。
去年は紅葉が遅かったけど、今年は例年よりもちょっと早いくらいかな。
もうすぐクリスマスがやってきます。
・情報input
少しずつ余裕ができ始めて、ちらりと片手間に社会や世界の情報が頭に入ってくるようになりました。久しぶりにこの間はHGPIのウェビナーに参加したりしたのですが、やはり外部から脳を刺激するということも大事だなと。
読みたいものを読みたいだけ読めていた学生時代が恋しい。
本当に学部の大学生活は時間があってよかった。。
・高大連携:高校生に対する出前事業関連
この2週間も、合計2高校で授業でした(1つはお手伝い係)。
・山形県立新庄東高等学校
・福岡県立小倉南高等学校
今年の出前授業は初っ端で出鼻くじかれた感じがあったので、気を改めて臨みました。時間に対するコンテンツ量は多分高校生にしたらめちゃくちゃ多い気がするので、難しく感じた子たちも多いと思う。でも、君たちには、このレベルにも触れてほしい。
なぜなら、第一に京大に講演を依頼してくださるような高等学校はやはりその辺のレベルまでを見ているから。そして、もう一つ、国内で最高学府といわれているような大学でしていることが、いったいどんなことなのか、少しでも垣間見てほしい。
世界観を広げる一助になればと、実は今日も講演をしてきました。
今年の残りはあと3校くらい。まだまだ突っ走ります。
それと、京都大学への申し込みのあった学校さん限定でオンデマンド型の授業配信も行われているみたいなのですが、こちらでも多くの学校さんに僕の授業を取り上げていただいているみたいです。
たぶん1000人単位とかの生徒さんに見ていただいていて、この中で一人でも二人でも、夢や進路を見つけてもらえればなと。
○山形での授業の様子も何とか論文に仕上げるか、ショートレターとかに仕上げるかして学術的なアウトプットを出したいのだけれど、これはこれでまあ、どうしたものかと。ちょっと頭の中に置いているプロジェクトです。
・その他
この2,3週間は本当に公募とか文章を出しまくる週間であった。論文以外にも4つ出したかな。
●競争的研究資金の公募*1 コンペティションへの応募*1, 日本語の論文(リバイス)提出*1, メディアへの寄稿*1
●最終審査員を拝命しているこちら、候補作が手元に届きました。しっかりしっかり読んで審査に臨みたいと思います。ほかの審査員ゲストの方々はみな各界のトップランナーなので、若者枠での僕はどうやってバリューを発揮しようか。
①躊躇なく意見できること(政治的、社会的コンフリクトが少ない)
②他の誰よりも候補作を読み込んでいること、洗練された準備で臨むこと(時間がある)
この辺は最低限クリアしたい。
https://home.kpmg/jp/ja/home/campaigns/2020/04/osaka-essay-contest.html
・読書とか思考とか
だーーいぶ久しぶりに読書を再開しています。寝る前とか移動中とか、ちょっとでもいいから読んで、別世界に行くだけで、なんか気分爽快ですねやはり。
今回呼んだのはこれ、京都どころか世界をまたにかけて名をはせている佰食屋の中村さんの本、『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放(ライツ社)』です。
今は森博嗣S&Mシリーズの最後、『有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫)』を読んでます。
本当にこれで終わってしまうのかと思うと残り400ページくらいが超貴重に見えてくる。。
・アウトプット
前回から今回までの業績・成果をまとめています。
- アウトプット
ー山口高校のHPにオンデマンド配信授業の様子が掲載!
http://www.yamaguchi-h.ysn21.jp/zennichi/risuka/yss/yss2020/yss2020_2nen.html
ー医療ガバナンス学会への寄稿 http://medg.jp/mt/?p=9953 - 登壇11月14日:リアルタイム配信授業. 福岡県立小倉南高等学校10月21日:探究学習授業. 都立桜修館中等教育学校
・今後の露出情報
11月21日:未来博士3分間コンペティション2020
日本の博士学生のピッチコンテストでファイナリストへ選抜されました!祝
土曜の昼下がりにサイエンスアゴラ2020で登壇して一般の方々の前でピッチします。
もしこれ見てる方いたらぜひ投票しに来てください!!
https://home.hiroshima-u.ac.jp/hiraku/event/competition_2020/
12月4日:武生高等学校、リアルタイム配信授業
12月8日:手塚山高等学校、リアルタイム配信授業
12月8日:手塚山高等学校、リアルタイム配信授業
京都大学の事業がオンラインとなった今年もたくさんの高校からこうした高大接続コンテンツの需要があるようでよかった。学びの機会を喪失できずにすむどころか、むしろオンラインになることでできることも広がっていけばと思っています。
11-12月:山形県新庄東高校
教育事業を展開する知人からのご紹介で、起業をはじめとした各界のトップランナー講師の補佐役として登場します。合計3回。
12月に1回、1月に1回、zoomで探究学習支援を行います。
他にもいくつかの高等学校から依頼があったものの、日程がマッチせずにお断りすることになったケースもあって残念です。が、博論第一であることは間違い無いですし、他にも先約があったりも。日程が許せばまたお話の機会があればな、と思っています!
その他やれてないこと
口内炎ができたり、体力が弱ってたり、咳が頻繁に出たり、なんだか体調が100%でない感じがある。80%で運転している感じ。常に余力を持たせてやっていたら閾値が下がってきている感じがするので、身体のトレーニングを意識した方がいい気がする。
この2週間は六甲ミーツアート2020に行けたのが大きい!
https://www.rokkosan.com/art2020/
=====================================ー 体のメンテナンス:筋トレとかストレッチとか
ー 読書ノート
ー 美術館とか芸術(そろそろいける)
ー 物々交換(そろそろ交換したいな〜
次回へ向けて:2week Highlight
・リバイスに備えた実験②&リバイス実験(たぶん)・学位審査手続きはじめる
・論文を2報読む
・web記事2month 進める
・2冊本読む
・副専攻Thesis構成練る・Hiraku competition 最優秀賞とる・KPMG 審査・審査候補作3度目読了・松本深志高校への講演