Research Proposals

やって見たら面白そうな研究・プロジェクトリスト


このページには、何となくやなってみたら面白そうだなぁとか
日々生活している中でふと思いついてきた
研究テーマ・プロジェクトをリストにして並べている。
分野もアイデアの解像度もバラバラ。
考えてみたら深いことなんかも。

これは、単なる筆者の記録の為である。


括弧内にはそれを思いついた日付を掲載している。


just an idea ベースのものがほとんどなので、
どんどんパクっていって欲しいし、一緒にやろうということであれば、
ぜひContact から連絡して欲しい。

僕もどこかからかパクってきたり、それを改善した
アイデアを記録していくことが多いと思う。

皆様の積極的なアクションをお待ちしております。

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127. 男性用経口避妊薬の開発 21.09.02.
・そもそもなぜ、男性用経口避妊薬の開発には成功していないのか

126. コロナ禍での、薬学生からみた薬学教育:
オンライン授業・実験・実習など、どう変化したのかを学生の視点から追跡・考察する

125. 薬局薬剤師によるフォローアップの実施割合調査 21.06.28.
フォローアップ自体が処方変更につながることなどはエビデンスとして一定効果が出ているものの、では母数としてどのくらいフォローアップされているかどうかが不明ぽい。これはアンケート調査を大規模に行うことで可能となる.

https://www.dgs-on-line.com/articles/1008

 その評価へのエビデンスとして、日本保険薬局協会では、フォローアップの現状と成果に関して、調査報告書をまとめている。

 会員企業20社から報告された525事例を分析したもの。

 結果では、フォローアップによって何らかの成果につながった事例は95%で、フォローアップの高い有用性が裏付けされている。

 「成果」とするのは、具体的には「処方変更」が54%(268件)。
 そのうち、副作用の発現による中止や減少が126件。
 薬剤中止、減量、残薬調整による医療費削減効果は1カ月処方換算で109万円と算出された。
 処方追加や増量が47件。
 服薬状況の改善等のための変更が36件だった。

 また、「処方変更以外の成果」も69%(342件)あった。
 うち、副作用の発見・確認が174件。
 服薬状況の確認152件、体調確認が76件。
 服薬に関する再指導は31件。
 かかりつけ薬剤師の新規契約19件。
 「薬物治療に対する不安、フォローアップされたことの安心感から患者様、医療機関より多くのお礼の言葉があった」事例も125件あった。

126. コロナ禍でリトラクトされた論文と、科学技術の進展速度について 21.06.23.
NEJMやLancetを皮切りに、コロナ関連の多くの論文がretractされた。
これを、リトラクト論文データベースで解析して、科学技術のブースターと慎重さについて議論する
https://www.enago.jp/academy/database-of-retracted-papers/

125. フリマアプリ等による緊急避妊薬の違法販売調査 21.06.18.
124. ワクチン技術の民主化 21.06.18.
ワクチン接種と医師法17条(医行為)にかかる議論(薬剤師はいいのかとか、医学生も活用しようかとか)を眺めていると、「そのうちワクチンがインスリンのように自己注射できるような技術へと民主化されていくのではないか」と考えるようになりました。


123. 「患者」の意思とは別に、周囲にいる人々が「患者」を病気であると認定することの是非
21.04.04.
「患者」の意思とは別に、周囲にいる人々が「患者」を病気であると認定することの是非. これも医療化の一つ. 自分が病気ではないと思っていても、他人から見たら病気ということもある, 逆もまた然り. 
正常と異常の境目は何だろう?と考えることも似ている.

122. m3の薬局/薬剤師版 21.02.01.
医師30万名でできているのであれば、薬剤師30万名にもできる?
それとも、あそこは社長の天才手腕??

121. 薬剤師に政治観が育っていない 21.02.01.
*政治が正しく行われているという前提の話になっています。
 したがってそもそもこれは課題なのか?という議論からスタートしないといけない。

さて、これから2025の多死社会を越えると、1-1.5割くらいはこれから薬局の患者さんが減ることが目に見えている。ということは、保険診療の枠組みの中でプレーしていては薬局は死んでしまう。

一つには、政治観を育てることで、行政側から公的資金を持ってこれる力をつけないといけない。(でも、現状では、薬剤師はコロナ禍でさえ潤っている。だから、多分本当に困ったっていう事態にならないと変わらん。)→これでいいんおか薬剤師?という課題。

120. 処方箋に【病名】が書いていないのはなぜなのか 21.02.01.
近年問題になっているとは言われているが、それでもいまでも薬剤師は患者さんの病名さえしらない。

119. 反応場としての核酸構造. 21.01.13.
反応場として核酸の三次元構造は使えないだろうか。触媒としての核酸はリボザイムとして知られているが、それとはまた違う。
これをもっと人工的にデザインして、例えば構造が複雑で有機合成学的な課題となっているレアシュガーの合成を触媒するような核酸はデザインできないだろうか。

*RNA鎖を切断するみたいなリボザイムとしての人工核酸は案外切れ味が悪いらしい

118. 即時アウトカム測定の文化について. 20.12.20.
医学だとかの領域では、例えば薬を投与した後のアウトカム測定って、血圧だったら数週間とか、そういうスパン。でも、例えば数分後みたいなアウトカム測定の文化があってもいいんじゃないの?っていうお話。

基礎研究だとそれそ秒単位で何らかの反応を見たりもするし、
人間の生理反応でも秒・分単位のモノって結構ある。

例えば、ラーメンを食べたら鼻水がでてくる とか。
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100018/020800010/

こちらについては物理学的な作用(ラジエター)と生理学的な作用(副交感神経)が原因として知られている。ほかにも、きっと我々が知覚していないけれど、秒・分単位の刺激で生理反応や動態が変わるような現象があるに違いない。


117. 薬価が下がると医薬分業が進むか. 20.12.11.
医師は処方箋を手放してしまうと儲からなくなるから処方権を放棄しようとしない。であれば、①薬以外のキャッシュポイントがいしに増えて(例えば診察や検査といった技術料) ②医療費全体に占める薬価の割合が下がっているから
医薬分業が進んできたという考え方ができなくはない。

もちろん、分業を推進するための政策(加算をつけるとか)があって分業が進んだのは事実だろうが。

116. 自信とは何か. 20.12.06.
自信とは何か、どこから湧いてくるのか
どうなったら自信を持っている状態になれるのか?
自信の決定要素


115. 自己複製能力をもつRNA分子の探索 20.12.06.
RNAワールドの証明に向けて.
いまだに見つかってないRNAの機能を見つけにいく. 

https://ja.wikipedia.org/wiki/RNA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89#cite_note-FOOTNOTEHarishCaetano-anoll%C3%A9s2012-1

114. タンパク質からmRNAや核酸へ逆翻訳できないか 20.12.06.

113. 術前にARB, ACE阻害薬を休薬することによる術後の循環動態による血圧低下をみる20.11.29.
休薬については統一的な見解がないのでエビデンスが必要。
EF(左心室駆出率)が保たれている患者なら術後の循環動態による血圧低下が報告されている。
https://www.escardio.org/Guidelines/Clinical-Practice-Guidelines/ESC-ESA-Guidelines-on-non-cardiac-surgery-cardiovascular-assessment-and-managem

112. 学校教育における保健体育の授業が微妙すぎる問題に切り込む 20.11.29.
最近になってこれ系統の話題をよく聞くので再度メモしておく。
これはもう5年以上前にすずかんせんせいとの忘年会でお話ししていたネタだ。

学校での性教育だとか保険の授業は現状「体育学科」みたいなところを卒業した体育の先生とかが多くてかなりないがしろにされている気がする(筆者の母校では少なくともそうだった)。ところが、若いころにおける保健教育って実はめっちゃ大事だったりする。
(ままが子供に「帰ってきたら手洗いしなさい」とか、「歯磨きしてから寝るんだよ」っていうのもそう。)

ちょっと専門的な知識とかになってくると、ちゃんと薬剤師とか医師、看護師が教えた方がいいのではないかと思う。現状でもちらほら、2時間だけ医師にきてもらうとかやってる高校も出てきてはいるみたいではあるが、おそらく全然足りでない。

その原因はたぶん。。
   原因①医師を雇うのが高い(高校側にも金がない)
   原因②学校教育の場が医療職の活躍の場(≒キャッシュポイント)として認識されていない

【参考】
こんなレポートもHGPIから出ている。
 https://hgpi.org/research/wh-01.html?fbclid=IwAR38XA27YlsARoCNwBuHk0QrSdNNcdh3p4FjlfQjIQM4O38ZEYqh7wj30zw


111. 風邪薬の誤解・誤用に関して薬剤師が介入できないだろうか 20.11.23.
65%の人がかぜ薬の効果を誤解している現状。
薬剤師、ここで立ち上がったらどうだろうか?
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020112200119&g=eco 

110. 新型コロナウイルスに対するワクチンができて、無料で接種できるとしたら、日本人はためらいなく接種しようとするだろうか? 20.11.12.
ワクチン忌避についてどう考えるかだと思う。
とあるウェビナーでは日本人は保守的だから多分あまり接種しないという意見が大多数であったが...


109. イスラム教徒へのヘルスケア 20.09.20.
こちら、とあるメーリングリストからの情報・話題提供として。

1) アルコール含有の医薬品について(特に消毒薬以外の服用薬)
イスラム教徒は、アルコールの摂取が禁じられています。但し、服用ではない用途(消毒・注射前の処置等)は問題ないと解釈するイスラム教徒もいる様です。
治療目的で服用する医薬品に、アルコールが含まれるものがあるのかどうか、調べたいです。
私が思いつくのは、養命酒や滋養強壮のドリンク剤などですが、これらは医師から処方されるものではなく、消費者が薬局で購入できるものである為、一般的にイスラム教徒は間違って購入するという事は無い様です。
一般的には、アルコールと薬剤を同時に摂取する事は避けるべき事として言われる事がほとんどだと思いますが、念のため、何かの特定な疾患の治療に使われる薬の成分の1つとしてアルコールが含まれるものがないかどうか、確認したいです。
→ 注射薬: タキサン系の抗がん薬があります。アルコールに溶かして点滴として使用。
消化器がんなど様々ながんに用いられます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/38/12/38_780/_pdf

最近使われているnab パクリタキセルはアルコール使用なし。
https://oncolo.jp/drug/abraxane-2


2) 処方箋の薬に使用されるカプセルについて(豚由来成分が摂取禁のため)
イスラム教徒は、豚由来の成分の摂取も禁じられています。 ただ単に食事のみならず、成分として含まれる医薬品も同様です。 
インタビューを行った方の多くから、薬のカプセルはゼラチンからできていて、その成分が豚由来の事がほとんどの為、カプセル剤は摂取したくないという発言があります。
医師から処方された薬について、カプセル剤でないものを希望/選択するという事が可能なのでしょうか?
(海外では、植物性の成分で作られたカプセルを選ぶ事ができる様です。)

3) 新生児の割礼について(イスラム教徒では一般的)
イスラム教徒が日本で出産した際、男の子が生まれた場合、割礼を希望する両親が多い様です。
時期については、産まれた直後でなくても良い様で、本国に帰国する機会に行う方も多い様ですが、もしも日本の病院で医師に割礼を依頼した場合、実施に関するルールがあるのかについて確認したいです。
インタビュー参加者からの情報によると、病院によって対応が違う様です。
ある病院では、生後2か月までであれば部分麻酔で実施するという医師がいる一方、他の病院では、6か月以上である必要があり、全身麻酔の上で実施するという医師がいるそうで、対応はばらばらの様です。
インターネットで情報を探しましたら、下記の様な情報がありました。
http://amda-imic.com/modules/NewsLetter/index.php?content_id=197

4) 新生児集中治療室での授乳に関する医療行為としての指導内容について
(人工乳に含まれるタウリン等は動物由来のため)
イスラム教徒が日本の病院で出産し、新生児が低体重児等により新生児ICUにおいて治療を受ける際、授乳方法について、 母乳による授乳ができない場合、粉ミルクは病院から治療行為の一環として支給されるのでしょうか?その際、健康保険が適用されるのでしょうか?
粉ミルクに含まれる成分のタウリンという成分について、イスラム教徒の母親間で、動物性由来の為、イスラム教徒は摂取できないという考え方がある様です。
下記のHPに、詳しい説明があります。
https://fooddiversity.today/article_7622.html
動物性由来成分を含まない新生児用の代替ミルクを選ぶという選択肢が、現状の日本の病院で可能なのかどうか、詳しい方にお伺いしたいです。
また、上記HPに記載のあるとおり、限られた知識でイスラム教徒の母親がタウリンを含まない粉ミルクを輸入等により入手し、新生児に与えている場合、その事による害がないのかどうかが気になります。他のインターネット情報を見ますと、タウリンを新生児は体内で合成できないが、脳や神経の発達に必要な栄養素だという説明もあります。
https://www.mamecomi.jp/research/milk/30




108. 名もなきケアに名前をつける 20.09.01.
無数にあると考えられるケアに対して名前をつけるっていうプロジェクト。



107. 医療・福祉がテーマで、「デートで来たい!」ってなる演出 20.08.27.
議論を呼んでしまうことになるとも思うけど、仕掛けがわの思惑としてそういうのが欲しい。

生命とは何かを根元から問うているようなこういう展示は一つあり。

106. 対談形式による感情論考 20.08.14.
・罪悪感 / 背徳感 / 正義感 の違いは何か? それぞれどういう感情か? みたいな。

こういう気軽な感じでの対談とかでプリミティブな問いをシリーズ形式でやるって面白いかも、人によって話すこととか変わってくるだろうし。logmiに近い感じかな。

感情論考に限らず、医療とは何か?とか医療の中でプリミティブなトピック立てて対談させるとか面白いかも。テキスト媒体で発信しているってのが面白い。ポッドキャスト配信+テキストみたいな感じで logmiを模倣に。

105. 細胞内のグルタチオンを消失させたり失活させるシステム
細胞内のグルタチオン濃度は2mMもある。だから現状金属触媒の概念もin vivoでは効果がみられないケースがほとんど。トラップされてしまう。それくらいグルタチオンは強い。
例えばがん細胞特異的にグルタチオンを消失させることができれば、シスプラチンCDDPの効用を一気に100倍くらいにまで高められるかもしれない。
もちろん、それによってROSに対するレジスタンスが一気に下がったりする可能性もある。
20.08.11.

104. 各診療科の医師が単位患者当たりに割く時間数を比較してみる(例えば外来初診.)
20.07.29.
総合診療医は患者さんに長く時間をさけて生活のより深部まで寄り添うことができるのでは?という疑問から。
・単位患者当たりに割く時間の長さや会話量の定量
・患者さんが本当に寄り添ってもらえたと感じたかどうかの尺度定量
らへんができそう。

関連して、診療科当たりの診療報酬(稼ぎ)と(←これはおそらく先行有)、それから単位患者当たりの診療報酬と、単位時間患者あたりの診療報酬なんかも可視化できるとおもしろいかも。(ただし、どの規模・地域の病院をとるかとかで全然変わってきそうなのでこれは研究というより、病院経営コンサルとかが調査的にやるものかな。)

103. GCaseを安定化する分子シャペロンとしてのアンブロキソールのメカニズム解明20.07.22.
低分子のシャペロンで知られているものはそんなにないはず。
どのようにこんなMW400ちょっとの化合物が大きな酵素タンパクの活性をあげているのか、シャペロンとして安定化させているのか。誰か勉強している人・研究している人はいるのだろうか。

102. 被験者募集のプラットフォームを構築する 20.07.20.
簡単に言うとC to Lab向けに、「私個人のデータをあなたのラボに売りますわ。」とか「わたしがあなたのヒアリング相手になってあげるわ。」っていう話。別にC to Bでもいいけど、これはやられてそう(遺伝子データを企業に売ります的なのはたまに聞くし。)。例えばラボが【20-50代男性の血液サンプルが欲しい】ってなったら募集掲示板に掲載されてこれにコンシューマーが応募する。お金を出すのはラボ、マージンをうちがとる。ただ、市場はかなり小さそう。

着想の背景は、二つの思索から。
①「治験のプラットフォーム化」ができない(製薬関連の広告扱いなどコンプラ周りがかなりタイト)のに対して、ラボならこの辺が利益追求でないぶん、かなり柔軟にできるのではないかと思った。
治験ならこういうのがある。これのラボ版。
https://www.seikatsu-kojo.jp/

②京都大学の人間健康だとかで30名とか100名規模で簡単なアンケート調査だとかの被験者募集をよくやっているけど、これがかなりシステム化されてなくて、ぜんぶ自分たちのコネクションだったり一からビラを創ったりで相当コミュニケーションコスト割く割に全然システム化されてないなっていうインサイトから。たまに「2時間のヒアリングでアマギフ3000円」的なのが回ってくる、LINEグループとかで。まさにそういうののプラットフォームができればいいなと。


101. 食物アレルギーを一瞬で治したい需要の解消 20.06.29.
特定の食べ物が大好きすぎてアレルギーになっちゃう人がいる. 大好きなのにある日突然アレルギー的症状が出てしまって食べられなくなる人がいる

100. 若い世代向けの情熱大陸的メディア(未来授業的な) 20.06.29
かっこいい生きざまをみてほしい。

99. 自己の血液が流れているマウス・自分の臓器が配置されているマウス みたいなのがそのうち究極のpersonalized medicineになるのでは? 20.06.24.
追記(20.12.06.):生まれた瞬間に血液が保存されて、マウスなりbody on chipなりにこれを還流させておいて、国民のマイナンバーと紐づけられた状態で保存される。

まず、生後疾病予測がモデリングされる。
その人が病気になったら最適な薬をスクリーニングで割り出されて投与される。

98. 【1包化のプラセボ】 20.06.15.
薬を一包化してしまえば、なんの薬を飲んでるかがわかりにくくなると思うんです。
なんの薬飲んでるかわかりにくいってことは、プラセボ効果が出にくいって事なのでは?って思ったんだけど、これをうまく証明する試験デザインを組めないだろうか
(末尾の議論も参照)

97. 滅菌された状態で歯磨きしたい 20.05.28.
歯磨き粉の口の先ってめちゃコンタミしていると思う。
ディスポーザブルにするとか、歯ブラシの先っぽつかないようにするとか、あと歯ブラシが常に洗浄された状態を保つ方法とかが欲しい。開発。
そしてきっとここはP&Gさんお得意のマーケティング手法の出番でして、新しい歯磨き粉の形態は国民のみなさまに普及していってほしい。


96. 眠たくなる目薬
一般人の感覚では、眠たくなるのを防ぐために目薬をさしたりするけど、本来なら目薬って眠る前とかに点眼するので、その場合むしろ眠たくなった方がいい気がする。

というか、目薬に入っている抗ヒスタミン剤って眠たくならないの??
 → これは、濃度がものすごく低いから。まず、目薬は外用薬のひとつで局所投与。
  薄い濃度で50㎕とか。一方、アレグラとかは全身投与で20mgとか。これは、目薬の100倍くらいの濃度。あと、眠くなるためにはBBBを超えないとだが、それを超えてくる要因におそらく濃度があるのだと推測。

20.05.19.

95. COVID-19 とエッセンシャルワーカーの実態
エッセンシャルワーカーたちの心理的変化・価値変動を追う。
同時に、その人たちの感染率やリスクを調査する。
医療現場の最前線で患者と向き合う人たちのほか、介護士やごみ収集員、スーパーのレジ打ち、配送業者など、エッセンシャルワーカーと呼ばれる人も、人々の生活を支えるために働いている。必然的に感染リスクは高まるだろう。

20.05.19.

94. 新興感染症・パンデミック下における報道コミュニケーション課題について
報道に関してのガイドラインか何かが提言としてあればいいのに。っていうアイデア
とある研究室での議論から。

 
結局、「報道ガイドライン」と言っても、 情報のコミュニケーションは複雑であり
・いわゆるマス・メディア
・公衆衛生や医療全般に関わる専門家
・一般市民
の間で様々なコミュニケーションの課題が出てきている

1つ目は、「情報がない?」に関してです。
2月に、知り合いの方(非医療関係者、30代、女性)が言った「まったく情報がない」という言葉がずっと気になっていました。
2月の時点でも、さまざまな報道が、いろいろな媒体ででていたと思います。
でも、彼女が知りたい情報が、彼女が見ている媒体で、彼女が目に付く形では提供されていないのだと思いました。

2つ目は、「情報の方向性、ありありだなあ」に関してです。
情報を取りにいくか、与えられるかの違いについてです。
職場(病院の薬局)の働く世代は、LINEや対面での会話など双方向のコミュニケーションがあり、
そこから自分の必要とする(好みの?)情報を選択していますが、
81歳の私の母は、テレビや新聞の(片方向からの)情報を受け身の形で得ています。

3つ目は、「使えない情報?」についてです。
通勤に使用している電車で「アルコールによる消毒」、「マスク着用」、「時差通勤」の3点を繰り返し放送されています。
おっしゃる通りですが、『アルコールは手に入らないし、マスクもない人はどうすればいいいのかな』と思います。
手に入らないものについて「やりなさい」と言われることが、「何がなんでも手に入れなくては!」
と思わせる要因にもなるのではと思ったりもします。
無いものに関しては、代わりになる物や方法(実行可能な手段の情報)も、合わせて提供されればよいなあと思いながら電車に乗っています。

行動を促す目的であれば、CDC の"Clear Communication Index Score Sheet" https://www.cdc.gov/ccindex/index.html も参考に。

20.05.11.

93. COVID-19の影響:新興感染症に対する新しい医薬品承認プロセスの開発
エボラのときからずっと思ってるんだけど、新興感染症(パンデミック)に対する医薬品承認プロセスは従来と全く異なるように制定しないといけないと思う。今回のレムデシビルの特任承認されるスピードは凄まじい。普通なら15年くらいかかる新薬開発がものの2,3カ月で終わる。

特に、ドラッグリポジショニング(既存薬の適応拡大)的な戦略による特例承認とかは、安全性の担保や製造法の確立がなされている観点からもかなりやりやすいと思う。
20.05.08.

92. 過酸化窒素で笑いが生じるのはなぜか。笑ってしまう低分子化合物の探索
過酸化窒素は古くから笑いを起こす分子として知られている。
その他にも、人が笑ってしまうような生理活性小分子を探索するのはどうか。
笑い受容体など、生理反応として笑いを捉えたケミカルバイオロジー研究
20.05.01.

92' 転じて、「人は何故笑うのか」の生化学的研究 20.12.06.
色々なメカニズムはあるみたい。


91. 健康状態に悲観的だから健康的なのでは?
→自分が思っている健康と実際の健康っていうのは相関するのか?って疑問。
OECDのHealth at a Glance 2019での指摘
【日本は世界で最も平均寿命がながいなど、健康状態において優れた指標を多く有している。それでも多くの国民が健康に関して悲観的である】
これについては因果(健康に悲観的→本当に健康になる or めっちゃ健康な生活をしている→だんだん不安になってきて悲観的になっちゃう)なんかも興味深い。

https://www.oecd-ilibrary.org/docserver/4dd50c09-en.pdf?expires=1585909847&id=id&accname=ocid177290&checksum=E5929775FA7F424FAB83AEF44C2B09C9

http://www.oecd.org/health/health-at-a-glance-19991312.htm

20.04.03. 

90. 子供を産む人がカーストの上に来るとどうなる?
- そもそも子供を産むのは大事なこと。女性しかできない。
- だったら、女性が子供を産むことは働くことよりも正当化されるくらいいいことなのでは?
- ということで、子供を産む女性には、①一人なら月額30万円を、その女性個人にわたす(チャイルドバースインカム)、②二人なら、40万円, 3人なら50万みたいに傾斜つける ③生まれた子供が巣立った後も、ベーシックに20万くらい入ってくるようにする
 的な制度を導入すれば子供を産むインセンティブが大きくなる
(- 適切な人口はそもそも何人なのかっていう議論もしないといけない)
(- 育てる義務も与えないってのもあり?赤ちゃんポストの正当化)
- 江戸時代とか古い時から日本は女性は家の中にいるもんだ、っていう感じの流れはあった

[ありそうな議論]
- 子供一人の価値は月額30万円なのか
- そもそも女性は子供を産む道具なのか議論
20.03.23.

89. エムスリーの事業を学ぶ会
さすがエムスリーってかなりプラットフォーム事業の成功例としてはビジネス界、ベンチャー界で研究されている。これ、みんなでゼミっぽく勉強するのよさそう。

「既存の研究例」
https://docs.google.com/document/d/1cBq_fTn2EAykhzaM39f3Y2bR8ndnPzBUZ3nDk1hDniw/edit

https://blog.alco.co.jp/archives/2358

【m3の面白い記事】
<インターン先の議論のメモ>
MR君のARPUが半端ない。今5億x70社=350億作ってらっしゃる。
IR:2005年(2000年創業、2004年上場なのでその後。)
https://corporate.m3.com/ir/ir/library/presentation/20050422_01.pdf

IR:2006年
https://corporate.m3.com/ir/ir/library/presentation/20060425_01.pdf

改めて巨大な市場と、MRを雇うのに2000万、医者が1人あたり3000万分の購買を行っているので、そこへのマーケティング費用がどちゃかかっているという偏頭痛課題。
すごい。
この方の記事がものすごく面白い。
http://healthcareit.jp/?p=82
http://healthcareit.jp/?p=157


なお、過去のインタビューで、西氏は当時の「MR君」について、こんな高い商品本当に売れるのかと思ったと言っております。
第一三共が(ファイザーかGSKかもしれませんが)、製薬マーケに精通した、圧倒的に優秀な戦略コンサルである谷村氏を1億円で買ったという、始まり方をしたのではないかと考えています。
谷村氏の人望もあり、MR君は、半年後には黒字化をするものの、実は決して順調だったわけではありません。とにかく高いMR君の新規導入は苦戦しました。結局、メールとどう違うのと言われてしまうのです。
実はMR君が真にドライブするのは、「バーチャルMR」(本社MR)という概念に変えてからなのですね。
簡単にいうと、これまで個別のMRが医師にメールを送っていたのを、本社の人がまとめて送るよというイメージです。
MR君では有名俳優が登場するディテーリングドラマや、有名漫画家によるディテーリング漫画を連載物として配信しているわけです。
医師にとっても難しい内容と言葉で語られるよりは、非常にわかりやすく、楽しいものですから、メールを読んでみようかな、という気分にもなるわけです。
このコンテンツ製作費だけで、2,000万円~4,000万円という予算を製薬会社からとっているようです。(初期費用や配信費あわせると1億円以上)


http://healthcareit.jp/?p=379

m3.comがあったからMR君が成功した?
ただし、プラットフォームが圧倒的に強いからMR君が成功したというのは僕自身は若干懐疑的です。
エムスリーの歴史にも書きましたが、実はm3.comの誕生よりも、MR君が生まれた方が先です。

私の推測では、一定MR君が立ち上がっていく中で、MR君メールの送付数に対して開封数がリニアに伸びていかなくなる点があったのではないかと思っています。
というのも医師は、その職務における義務のひとつとして、自身の取り扱う薬剤の最新情報を学ばなければいけないという決まりがあります。

その点MR君は、ショートドラマ仕立てになっていたり、アニメになっていたりして、簡易に面白く理解できるようになっているわけです

しかし、海外の医師向けニュース最大手であるMedscapeなどと大きく異なり、論文をベースとした最新クリニカルニュース、医療研究はほぼ配信しておりません。実はm3.comのニュースは、「○○医師がナースにセクハラ」「あの病院が医療事故で訴えられた」、などといったゴシップニュースばかり配信しています。

m3はMR君のコンテンツ閲覧や、サイト内ECやQOL君を通した予約購入などでm3ポイントという独自のポイントを付与しています。医師はこれらのポイントを集めることで、Amazonの商品券などに交換ができます。




20.03.19.

88. 遺伝子監視社会に対する、ゲノムプライバシーの枠組み提言
社会に遺伝子データが浸透すると、遺伝子プライバシーなんて概念は消失してしまうのだろうか。監視されるとすれば、どこまで監視されて、それはどうやって行われるのだろう。

そうしたゲノム監視社会に対する備えとしてのワーキンググループを発足して提言するのはどうだろうか。議論の種となることを前提に、枠組みを自分たちで作ってしまうっていう。

20.03.18.

87. Photographic Therapy
医療系でもカメラ趣味してる人多いのに、「写真」を医学的に使っているケースが少ないように感じる。
追記;
そんなことなくて、案外 Therapeutic Photographyなんて概念も提唱されていたりする。
個人的には死産を経験した母親に、子供との写真を撮る経験をしてもらうとか、認知症の人に昔の写真を見せることによる精神療養とかその辺に興味がある。
20.03.18.

86. 寝坊によるトラブル(単位取りこぼしなど)のトラブルは男性と女性で差がある?
経験則だけれど、男性の方が朝には弱く、トラブルをアウトカムとして測定したら差が出そうな気がした。いいデータはないだろうか。

20.03.12.

85. 就職やキャリアに関しての本;若手や内定者から学生へ
内定をもらったぐらいの若手から、次の年代の就活大学生に向けての本を書く。20から50人くらいの記事を5-10ページずつくらいで。東大生のケーススタディみたいな本はあるけど、案外就職活動体験記みたいなのはマイナビの雑誌とかに収載されてしまっていて読まないことが多い。ちゃんとした本にして出版することで自己啓発なんかもかねて読んでもらう。タイトル「これか就活する君たちに贈るメッセージ」みたいな。
20.03.08.

84. リモートスタディの学習効果検証;
コロナや豚インフルで休校措置を取った学校の模試のデータを教育委員会などから提供してもらうことで研究する。休校措置前後における模試の成績を比較すれば、自宅学習や場合によってはリモートスタディしてた人の学習効果を評価できる気がする。(教育学者や経済学者に助けてほしい)
20.03.01.

84. 改訂される大学入試の効果検証
大学共通第一次学力試験→センター試験→大学入学共通テストとどんどん名前だけ変わっていくが果たしてその効果検証はなされたのか。RCT的な手法で何か研究できそう。無理だとしても横断的に解析できそう。
20.03.06.

83. 三代目崩壊仮説を証明する(組織論)
三代目以降の代表になったとしても、出した成果は自分のものにならなくて、代表とか団体に吸収される。賢い人・本当に優秀な人はそれをわかってるので、団体・組織にこない(魅力を感じない)。逆に、自分で立ち上げたりしちゃう。だから、団体は3代目で能力が一気に落ちて潰れる。

1代目は優秀。超カリスマ。
そして2代目も激優秀な人。カリスマについていって成果を出そうとする。カリスマが選んだ優秀な奴が二代目。ここまではかなり質が高い。

Q.では、徳川幕府はどうして16代まで続いたのか。それを組織継続論的に分析すると面白そう。やっぱり折に触れて綱吉とかイケてる革命家が出てきているのにはそれなりの理由があるはず。300年続いた組織なんて歴史的に見てもほとんどない。
20.03.01

82. 一人の医学生を育てるのにいくらかかるか?
かけたお金と教育効果を評価する方法はある?
20.02.25.

81. ディープラーニング創薬①
選択性(selectivity)を見るようなディープラーニング手法にすると面白くなるのでは?もうやられている?
VEGF1,2,3それぞれに対する結合のIC50を予測する→実験。
あとはPKプロファイリングもできるとなおよし。結局動物でつまづくので、それをなくす。

→ あらゆる創薬ターゲットに関して、PKをクリアして臨床に進んだものと失敗したものを教師データとしてAIにかけてやる。ってのも面白い。かも。

※02.23.追記:選択性はAIで結構簡単に評価できる。もうやられている。
20.02.22.

80. 儲かる治療を選んでしまっているという可能性を見る研究。
医者や病院は治療を儲かる方向で行っているのでは?これがイリチの言う医療の独占。情報をたくさん持っている専門家であるが故にできてしまう構造的な問題。不動産なんかも同じ。

例:産婦人科は、出生率の低い地域において、より儲かる帝王切開を多くする傾向にある、など。

20.02.13.

79. 小さいコミュニティが主導する研究
コミュニティファーマシーとか診療所単位での研究ってないのか?JAMAとかに出せたら最高やねんけどなぁ。出来ると思うねんけどなぁ。なんでできないんだろう。倫理の問題とかかなぁ。原著論文研究ができなかったとしてもこれスポンダンスとかエディターへの手紙とかはかける気がする。

20.02.12.

78. Artificial Splicing
人工的にDNAのスプライシングを起こせないか。
緩いアイデア。普通にこれはやられてそう。

似たようなアイデアで不溶性タンパク合成をしようみたいなのは15年前に萌芽で科研費おりてる。でもこれ、どんな技術なんだろう。
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15659026/

おしゃれに人工的スプライシング起こしたい。
20.02.07.

77.  組織哲学・イベントコンセプトメイクのフレームワーク化
○○とは何か?みたいな話とか哲学とか、そういうのってめっちゃ大事な話なのに体系的に話す方法とかが、実はない。いつもミーティングのときに、「あれ、そもそも…」とか「○○ってなんだっけ…?」みたいな話になって、脱線して1時間くらい経っちゃう。特にイベントのコンセプトとかをちゃんと作らないまま走ってしまったケースでこれ、結構多い。


ここを決めるメソッドなり体系があると強い。
20.02.04.

76. 刑罰の効用についてのRCTを行う
 ー昔の刑罰がどういう最適化の淘汰経路を経て現在の罪形態が出来上がったのか
 -判例を全部AIに学習させて、新たな被告の有罪判定や罰の種類を判定
 -RCTを適用するとしたら、どのように実行可能か
 -罪を犯してしまうような人は病気(精神病)なのか?
  だとすれば認知行動療法的な治療があり得るのか
 -犯罪の決定要因は何か
 -【悪気 / 意図の納得性】と、【罪の重さに対する納得性】は反比例する。という仮説を証明する
 -正義の対象となるのはどこまでか?

詳しくはこちら
https://h-hakariya.blogspot.com/2020/01/200108.html

20.01.31.

75. 誤嚥性肺炎を取り巻く課題。
 ◆高齢者は、歯磨きが不十分になることにより、口腔内で増えた菌がはいにはいることで誤嚥性肺炎が発生しやすくなる
(出展:『塾』2020.01. 慶応義塾大学 看護学部 准教授 宮川祥子)。

20.01.30.

74.[実験格安でやります。その代わり論文はこちらに書かせてください]材料費も先方負担。
中小規模の会社は実験格安でして欲しいだろう[特にドライ系がバイオに対して]。
ただ、ベンチャーとか数人でやってる会社が大学に対して共同研究を持ちかけるほどの財力があるとは思えない。だから、特定の実験に必要なassayキットだけ準備してもらって、あとはこちらに任せてください、みたいなシステムは割と需要高い気がする。

そして、学生をこちらで抱えることができたら学生は論文書きたいだろう。ここでマッチングを起こすプラットフォームがあれば…市場は小さいか

20.01.30.


73. CBDのビジネス化・日本への導入について
もうきてしまったみたい。年末ごろに話を聞いていて、市場予想がとんでもなく爆上がりしていたのでちょっと調べてみたりする価値あるかも。多分学術的な見解もかなり求められてくるだろうし、調査余地あり。

ただし、アカデミックなデータはかなり前から蓄積されている様子もある。

 ーマリファナから抽出できる
 ー世界のカンナビジオール(CBD)の市場規模は、2018年の3億300万米ドルから2022年までには220億2,870万米ドルに増加し、予測期間中のCAGRは33.5%になる。

 ー主に医薬品産業や食品業界、化粧品産業などに利用される。
 ーCBDは精神作用はないので、アメリカでは全く規制されていない。
  また、WHOも医療的有効性があることを認めている(出典不明)。

 ーマリファナから抽出するのでマリファナが栽培できるカリフォルニアやコロラド州など一部の州でしか原材料を調達できなかった。
 ー2018年12月に改正された農業法によって、産業用大麻が規制対象物質から除外され他の農作物と同じ扱いとなってCBDが注目され始めた。 
 → これによって、タバコのマルボロで知られるAltria Groupやコロナビールなどの酒類販売のコンステレーション・ブランズなどの大企業が数十億ドルの投資やM&Aなどにより市場に参入してきた。

ーコカコーラもCBD入りの清涼飲料の開発を検討している。
ー2019年2月現在、大麻関連上場企業は43社ある。
 国内市場は2020ごろからすっごく上昇するとの予想。
ー日本はアジアで最初にCBD販売を認可した(2016)

[日本にも爆速で市場導入され始めている模様]
https://careerhack.en-japan.com/report/detail/1289 20.01.28.
https://www.dreamnews.jp/press/0000209115/ 20.01.29.

20.01.30.

72. ベビーフードの糖分量問題
調査によると、めちゃくちゃたくさん糖分が含まれてしまっているらしい。
ベビーフードの不適切な表示や広告をなくし、乳幼児の健康的な食事を推進したらどうか。
このうち3つの都市では、調査対象となった食品のおよそ半数で、カロリーの30%以上が糖類由来でした。また、3分の1程度は、砂糖や濃縮果汁、その他の甘味料が含まれていたことがわかりました。この結果をWHOが問題視している理由は、2015年にWHOが出した糖類に関するガイドラインを見るとわかります。このガイドラインでは虫歯や肥満の予防を目的に、1日に摂取する遊離糖と呼ばれる糖類を、総エネルギー摂取量の10%未満、できれば5%未満にすることが推奨されています。遊離糖とは、甘みの主成分となるブドウ糖、果糖、ショ糖などの単糖類・二糖類をまとめた呼び名です。

WHOは報告書の中で、乳幼児の食べ物に砂糖やシロップ、果汁を加えるのは適切ではないと明記しています。欧州地域事務局では、3歳までの子ども向けの食品としてはフルーツジュースや甘いスナックを販売させず、ベビーフードに砂糖やシロップ、果汁を加えるのを禁止する方向で動いているようです。
[参考文献]
※ WHO. Commercial foods for infants and young children in the WHO European Region (2019) [Available from: http://www.euro.who.int/en/health-topics/disease-prevention/nutrition/publications/2019/commercial-foods-for-infants-and-young-children-in-the-who-european-region-2019.
20.01.30.

71. 自閉症の療育施設に関する課題
【自閉症の課題感】
・原因は完全には明らかではないが遺伝的要因が影響する割合は80%,
 妊娠中の環境要因は0.6-1.4%と推定されている
Bai D, Yip BHK, Windham GC, Sourander A, Francis R, Yoffe R, et al. Association of Genetic and Environmental Factors With Autism in a 5-Country Cohort. JAMA Psychiatry. 2019.


・有病率は欧米1-2%, 日本3.5%くらい。ここ数十年で増加してきている

療育:ASDなどの発達障害者の子供に対して、
    安定した社会生活を送ることができるようにしようという方向のサポート

※参考記事
 https://dot.asahi.com/dot/2019073100080.html?page=2
自閉症の療育を行うことのできるスタッフや施設は十分ではなく、アメリカではセラピストの予約がいっぱいで長いウェイティングリストができ、日本でも地域によっては療育が定員満了で入れないこともある。 

・テクノロジーを用いた療育なんかもできるようになってきた

  Voss C, Schwartz J, Daniels J, Kline A, Haber N, Washington P, et al. Effect of Wearable Digital Intervention for Improving Socialization in Children With Autism Spectrum Disorder: A Randomized Clinical Trial. JAMA Pediatr. 2019.
 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30907929-effect-of-wearable-digital-intervention-for-improving-socialization-in-children-with-autism-spectrum-disorder-a-randomized-clinical-trial/

20.01.30.

70. 漁業における自主流通をどうするか問題
つまりは、卸売市場を撤廃してEC化等の選択をするのか、存続するのかという話。
ちなみにお米は今や自主流通が普及して私たちの中で普通になった。

これを漁業でどうやるのか?(そもそもやるべきなのか?)

20.01.22.


69. 日本で自然災害が起こった時の、インバウンド外国人対応
ここ、課題感あり。
そもそも外国人は地震特に、災害慣れしていない。
にも関わらず、情報網は万が一の時のために整えられていない。
(あるにはあるが、全部地域ごとだったりするし、微妙らしい。)

後例えば、タクシーも止まってくれない。
大阪地震が起こった時は勤め人の乗車が優先された。外国人は放って置かれ、どうすればいいかわからずに路上に溢れかえるみたいなことが本当に起こった(大阪)。

20.01.22.

68. みんなの知っている物語からリーダーシップ論・チーム論を抽出する勉強会
ルフィーとかフロド(指輪物語)とか、アンパンマンなんかもいいかも。
ワンピースは本も出てる。

20.01.19.


67. 複数タンパク質が一気に融合されたタンパクはそれらの効果を併せ持つのか?
多分折りたたみとか立体構造の問題とかで全部融合させても機能はしないのだろう。
でも、タグタンパクが働くんだったら、2,3個の機能性タンパク質が同時に機能を持つことくらいなら考えられる気がする。

20.01.17.

66. Halo-tagは最適化されたのか?
33 kDaってそもそも大きすぎないか。
20アミノ酸くらいにできないのか。

融合タンパク質のタグとして大腸菌発現させるとすぐに封入体(inclusion body)に落ちてしまう。これが可溶性画分に落ちてくるようになればいいのに。。

20.01.17

65. 体温37℃の再定義
1851年、つまり150年前と比べると人類の対温は下がっているらしい。
1世代あたり0.03℃低いとのこと。 ということはいつか教科書にある体温37°を再定義するべき時がくるのかもしれない。 特に薬が出る1920年代くらいまでは結核とか慢性的な感染症で人類は常に熱をもっていたから、平均体温を上げていたのではないか説とかもある。

食生活の変遷をはじめとした人々のライフスタイルの変化も体温に影響されているのだろうか。

20.01.17.



64. 私たち健常者の健常組織細胞における細胞生存率は何%くらいだろう。
調べたら出てくるかな。組織によっては違いそうだけれども。。
そしてこれ、測定するとしたらどうやってするんだろう。

20.01.16.

63. 衣服繊維のリサイクル技術


【現状】
衣服の大量の生産,消費,廃棄が社会問題になってるけど,コストが見合う技術がまだ開発されていない.国内リサイクル率:約13 % 国内リユース率:約11 % 残りは焼却処分 廃棄量:100万 トン(33億 着 / 年)
【欲しい技術】
バージン(石油から作る)製法より安く服を作る方法
具体的には,金属,合成樹脂,合成繊維,天然繊維がごちゃ混ぜに含まれる服を分別する工程をなるべく減らしつつ,高純度の再生繊維に作り変える技術
服へのリサイクルに限定せず,固形燃料や建築材へのアップサイクルという方法もアリ

20.01.14.


62. 核酸医薬品の今後の課題:体内動態(細胞内移行性)と特異性

近年、医薬品売上ランキングは従来の低分子医薬に代わり、多くの抗体医薬がランクインしている。抗体医薬と共に核酸医薬は次世代の医薬として注目される。ヒトのゲノム配列は既に全長が解明されており、それを標的とした核酸医薬はより普遍的な医薬技術となる可能性を秘めるが、生体内での動態に課題を抱えており、特異性の低さから炎症作用など副作用も懸念されている。そのため、細胞内移行性、臓器特異性の向上などが今後の研究課題となる。
2020.01.14.

61. サプリメントを長期投与している人の健康データを取ってみる。
寿命とか疾病リスクを評価するコホート研究として。

18.12.30.

60. 高等学校の学校HPはじめ、テック導入が微妙すぎる課題
高等学校の学校HPが微妙すぎる。受付なんかもローテクすぎる。ここにIT化進めるようなビジネス形態はありえない?リクルートのリボンモデルとか普通に適応できそうだけど、学校が財布ないから無理なのか。。?
HP作成受託とか、Airレジ的なの導入して受付効率化とか、PC, projector導入の補佐とか、いろいろできそうやけどなぁ。
採算小さくてもいいからやるって手もありそう。。?

19.12.25.

comment @ 20.01.08.
学校に対するIT機器導入や、学校以外の行政機関へのIT導入による管理効率化は間違いなくここ数年きますね。大きい自治体だとRPA導入実験とかを行い始めていますが、とにかく「使いこなす」こととセキュリティ問題がとても課題です。ここの枠を突破できると、一気に広まる可能性があります。学校に関しては、親玉は教育委員会ですが、ここはポンコツが多いのでなかなかすすみません。生徒側に機器を配布しても、用途を限定しすぎて化石化する案件が多発しているので、学校文化から底上げしなきゃいけないですが、トップダウンなやり方なら可能性が見えます。

妻が高校教員なので、話きいたことあります。端的に言えば「わからない・使えない」から導入してないらしです。さとちゃん言うのと同じですね。なので、学校内にWifiを導入したときもわからないから業者任せ、高いお金をはらったのに、生徒がWifiつないだらチャンネル数足りなくてつながらない問題多発とか、そういうことが普通に起こってます。お金はないのは事実ですが、一度導入すると「わからないから変えたくない」という力が働くので、継続利用率はえげつなく高くなりそうなので、ハードからコンサルティングまでおさえる事業が作れれば強いとは思いますね 

59. リニア2027名古屋開通から見える未来
大阪通るまではみんな名古屋で降りるから、「いかに地方に人を呼び込めるか」で地方の盛り上がりが決まる。このため、おそらく近鉄はこれから株が爆上がり
三重県もきっと、「アツい」
19.12.14.

58. 組織の仕事や課題解決について
「当事者意識の高まり」はどのような過程を経て起こるのか??
19.12.12.


57. 漢方の源泉を勉強する
今ある漢方は承認プロセスをちゃんと通って承認されたのか?
それぞれいつ証明されたのか?
きくことが科学的に証明されずに経験的に証明されたか?
(機構の証明と効果の証明)


今市場に流通している漢方って、そもそもどうして承認に至った?
19.10.26.

56. 褥瘡やALS患者に対する体位変換の自動化
ALS患者の体位変換看護ってめっちゃめちゃ細かい。これだけで何時間もかかるくらい。そのくらい繊細。めちゃくちゃ細かい要望が来る。そりゃ腰を痛める看護師も出てくる。
自動化のベッドなんかもあるが、まだまだ対応しきれていない
https://medical.francebed.co.jp/brand_site/negaeri/

生の声
私も脳血管障害の急性期の体位変換を沢山しましたが、たしかに大変です。腰を痛めている看護師が多いのも頷けます。

低ADLの方の場合、自らの力で身動きが十分とれないため、自動ベッドで半ば強制的に寝返りされると、服のよれや新たな骨突出部への刺激により褥瘡のリスクが高まります。
特に病院では、モニターが身体の下にもぐりこむことによるMDRPUや、点滴抜去のリスクもあります。
障害が比較的軽度の方は自動ベッドでもよさそうですが、ある程度のADL低下がある方の場合は、体位変換に合わせた除圧や背抜き、クッションの配置転換など、人の手が必要です。
長文失礼しました。ご参考になれば幸いです。
19.11.06.

comment@20.01.08.
これ、自分が骨盤骨折のとき寝たきりやったからすごいわかる。同じ体勢やと痛くなるから体勢変えたいけど微妙な角度の違いでしっくりきたりこなかったりする。でも一回体勢変えてまた看護師さん呼ぶのってめちゃくちゃ気を使うからすげぇ激痛に耐えてた記憶がある(それでもこいつよく呼ぶなって思われてた)

55. 「グラント採択後の成果のevaluation」
課題:科研費の採択がゆがんでいる。政治で動いている。
   ー採択されるべき研究者・アイデアが採択されていない
   ー採択者(評価者)が客観的にアイデアを評価できない

・採択時だけでなく、採択されて3年、ストレッチして5年単位でみて、
  出した論文を評価する。(これによって燃費の算出ができる)
・科研費の分野ごとの論文にランクをつけて、出した論文にその点数をつける
・オーサーシップごとの配分も考える。ラストコレスポする人は評価がコレスポ全員に行くとか。そうすると安易にコレスポを渡さなくなる。
・評価する人の評価もできるようになる、採択した人の実績がその人の評価につながる
 (これが最も重要。技術を見る目の養成)

これがうまくいっている例: 野球の年報。5億ならそれだけのプレーをする責任がともなう。1000万の人が故障しても何も言われないが、5億の人が故障するとなんか言われる。これが責任。

[その他]
・テーマごとの重複(ビッグラボが同じテーマで教授がS, 准教がB...みたいな)もできれば避けられるような仕組みにしたい。
・戦略としては、民間としてこのデータベースを作ってしまって、あとは国がなんか動かざるをえなくなるみたいなイメージ。
19.10.16.(31.の具現化バージョン)

54. 薬価は全部成功型報酬にしてしまう。
19.10.17.

53. 写真から感情を解析する技術を作る
19.10.17.

52. 人工内耳の電池の減衰時間が短すぎる問題。以下にヒントとなった定性意見。
人工内耳の女性とデート。仲間が集まるまでの間は独占状態でした。という事でねほりんはほりん!人工内耳の電池はまとめ買いして1個100円。片方2個両側で4個必要です。2日間しか持たず年間730個で約73000円。当然保険は効きません。充電式(1個17300円)もありますが、減衰するため使用時間が読めなくなり不安を感じるとのこと。その他充電器の故障、メンテナンス用品にも費用が掛かるそうです。聞いてみないとわからないことばかり。かわいい笑顔で明るく話してくれました。僕は彼女の瞳に恋してた✨😍✨。さて、何か良い方法ないものだろうか?この内容と写真は本人の承諾を得ています。しあわせです❤️感謝
 19.10.13.

51.特定の科目の学校の先生に対する愛着と、生徒の成績や業績は相関するか??
19.08.24.

50. あなたの宅配荷物を預っておきますサービス:
家の徒歩100メートル圏内くらいで預かる。一品あたり216円とか108円くらいで。ご近所さんのみ対象。もともとはご近所付き合いとしてやっていたことがビジネスに。宅配ボックス置かないけれど、荷物届かなくていらいらな人とかがこれを使う。
19.08.24.

49. 薬の飲み合わせデータベース(やばい飲み合わせを選択したらアラートがくるようなもの)をつくる
19.08.13.

48. どこでどんな臨床試験をやってるか?とか誰を対象にやってるか?報酬は?っていうマッチングサイトを創る。研究者(被験者募りたい人)と患者(健常者)のマッチング。
19.08.13.

47. 古くなった薬ののre-evaluationを網羅的にやる.
チュージングワイズリーの観点からもこの需要は高そうである。

徳田安春先生のいらない治療を評価するプロジェクトが参考になるかも。
まずは、いらない薬(医療行為)をファクトチェックすることから始める。いらないリストをつくる。それを再評価する。
※その際に考えないといけないのは、再評価するにも莫大なRCTコストがかかるという視点
2019.08.10.

46. サイバーアタックなど、セキュリティが儲かるってことに気づく。
ウイルスが流行り始めたのが15,16年前で、当時は防御策とかもなく、めっちゃパンデミックに流行っていた。

セキュリティって通常コストセンターになるのだけれど、これが会社にとっての利益、設け(+)になればおもしろい。

健康っていうのも予防策的な観点からはセキュリティといえる。
一般的なセキュリティシステムと現状の健康予防との最大の違いは、本人の実際的な行動を必要とするかどうかというところにある。
やっぱり、運動しろといわれてアクション起こす人っていない。お金払ったら後は勝手に健康にならないですみますーみたいな形じゃないと普及しない。
2019.08.08.


45. 巻き舌は遺伝か?
 2015に論文が出たりしているけれど、撤回されたりとまだまだ議論渦中の模様。

 Utah. "Observable Human Characteristics". Retrieved 26 January 2015.
https://en.wikipedia.org/wiki/Tongue_rolling
2019.08.08

44. AKIの治療薬がない。
治療薬以外にも何らかの方法を加えてもいい。まだunmetなところ。
シンプルに薬が出てないのはしんどい。
2019.08.02.

43. CKDの動物モデルがない。これは問題。
 未だに腎臓のマウス・ラットモデルはCDDP使った薬剤性のAKIモデルか、
 もしくは片側人摘出+もう片側灌流のAKIモデル。
 AKIモデルっていっても2週間くらいのスパンでしか評価できず、例えば腎臓移植の際の長期的な移植片の生着影響などが評価できない。
2019.08.02.

42. FGF2, BMP7, HGFといったタンパク質性の因子を低分子化合物で代用できれば相当コストが抑えられるので大きな需要がある。
例えば、胎児由来細胞での拡大培養の際に特定のこうした因子が8種くらい加えられる特許があるのだけれど、これによって200passage, 2yearsくらいは培養できるようになる。特許保持者はこれのコストを下げたい模様。
2019.08.02.


41. 我が国における適正な医師数を推計する。需要と共有のバランスから。
  供給=病院数、医師数*働く医師割合
  需要=病気になった人*受診率

  供給サイドでは医師の数のうち診療として働く人の割合とかの因子

2019.07.22.

40.効かない薬のRe-evaluation:
市販後に効かないとわかったものを再評価して保険適用外にする。
再審査にかかる費用がやはりRCTと同じくらいするから、費用の問題が大きい。

根底にある思想…効く薬には効果をつける。効かない薬は安価。全く効かない薬には値を付けない。というシステム。
2019.07.17.

39. 複数の要因を一つの要因としてとらえてしまうことはできないのか?
例えば、認知症とか糖尿病とかは環境要因と遺伝要因の両方が絡んでいるのに、それらを一気に調べられていないのは問題。HbA1Cの値とほにゃらら遺伝子の発現度合いをひとまとめにする。(多分こうするとn数が取れない?)
今の臨床研究は、必ず一つの問いに対して一つの答えを出そうとしている(それはそれでいいのだが)。要因がシングルでピュアな対象でないと調べられないようなデザインしかできない。
2019.07.16.

38. 免疫療法とかヤモリの黒足とか、そういう怪しいけど効果ない自由診療(代替医療)に対する広告を規制する。
製薬会社のコンプライアンスばかりに目が行くけど、そっちもお役所は規制するべきではないだろうか。
2019.07.01.


37. 大腸がんのがん検診は便検査だけでいいので簡単で、かつ死亡率減少の効果が高い。でも、その効果は毎年受けることによって発揮されるため、「受けることはあるが毎年ではない」というようなケースが実際には多発していると予想される。
これを何とか毎年受診にするための仕組みを創る
2019.07.01.

36. 深夜の患者の相談相手になれるような病院牧師、または、ソーシャルワーカー的な人を創る。患者さんが本当に誰かと話したくなるのは、むしろ夜03:00とかなのに、その時間ってみんな相談できるよなカウンセラーとかは帰ってしまっている。逆では?
(2019.06.25.)

35. 会社という単位を撤廃する。プロジェクト単位で世の中の組織が動くようにする。
 これはプロジェクトというか、多分そうなるだろうっていう、予想?的な。
 まずは、おそらく会社とプロジェクト単位の組織の折衷案のような働き方が生まれる。
 例えば、
 ー会社の中でベーシックインカム見たいなのが発生して、月15万でる。
 残りの給料は、その人の能力とか人望とか経験とかが見られて必要とされるプロジェクトチームにアサインされて、そのプロジェクトからお金が能力にふさわしい分だけ支払われる、みたいな。

 ー今度はこれが社内だけじゃなくて、世の中の働き方全体にまで反映されて来たりする。例えばすでにフリーランスという職業が出て来ているが、これはもう半分はプロジェクト単位の仕事のあり方を体現したあり方である。
(2019.06.21.)

34. 学生が企業と共同研究できるようにする
今は研究者IDがないと企業共同研究ができない。従って、学生が企業と共同研究をやろうと思ったらだれか教員を挟まないといけないのでコミュニケーションコストが莫大になっている。
(2019.06.14.)

33. 研究室の持っている施設や機器の、研究所や大学単位での共有システムをつくって機器の稼働率を上げる(シェアリングエコノミーのラボバージョン的な)
企業とは違って、ラボにおいてある機器の稼働率は圧倒的に低いと思う。24時間稼働してないのって割と企業からするとあり得ない気が。
大学の持ってる機器を企業に貸し出すっていうシェアリングエコノミーだとうまいこと企業→大学に研究費が落ちる。
(2019.06.14.)

32.  研究プロジェクトの進捗を小まめ(例えばデイリーで)にマネジメントしてくれる専門家をラボ単位に置く(秘書的なポジでいてくれる研究の進行にかかるコンサル。)
たぶんこれはPh.D.どころか、かなり優秀な研究者じゃfないとできない。
(2019.06.14.)

31. 研究者に分配した科学研究費のコストパフォーマンスを、出した論文を成果として測定してみると、「研究者の燃費」が出てきそう。
つまり、単位研究費で出せる論文のインパクトが研究者ごとに算出できる。

①研究者Aのコストパフォーマンス
②研究者Aの公的研究費分配額
③Aが出した論文のインパクトファクター
④論文の中でのオーサー順位or contribution or effort 0 < ④ < 1  とすると、

①=② / ③ × ④ 

インパクトファクターの重みは分野ごとに異なるが、公的研究費を分配する際に区切っている分野ごとの研究者の重みであればこの指標で十分耐えられそう。

(2019.06.12.)

30. グラム染色の菌体顕微鏡画像は、まだ人力で鑑別している。
これをHuman eyesightから機会学習による自動鑑別できるようにする。これによって、アフリカとか無医村とかいった医療系人財の不足している地域での感染症診断のもんだいを解決できそう。
(2019.06.06.)

29. 患者さんがどのように診療する病院の意思決定を行うのかというアンケート調査を取る(→ 医師や診療所の口コミサイト開設の原点になりそう)。
 例えば、診療の上手さなのか、受付の人の美人さなのか、待ち時間が短いことなのか、など。
 (2019.05.26.)

28.
・ 医療機関の看護師賃金と看護師の離職率の相関関係を調べる。
・ 医療機関の看護師賃金と看護師の利他性の相関関係を調べる。
バーンアウトしやすいから離職するっていう仮説が考えられる。そしてそのバーンアウトは看護師の利他性からきているとする(利他性→バーンアウト→離職のフロー)。そしてもう一つの仮説、"看護師の利他性"が低賃金の労働環境でも回ることを許容してしまっているのだとしたら、賃金が低い施設ほど看護師の利他性が高い可能性があり、これが離職に繋がっている可能性がある。
(2019.94.21.)

27. 初期研修医が身体所見を学ぶことのできる教育素材を開発する。
心音とか呼吸音とかに加えて、ハプティクス工学を利用した触診の開発。
(2019.04.21.)

26. 臓器移植に関する体験のシェアがあまりにもなされていない。
ドナー側は匿名で臓器移植提供を行うため(個人情報保護の観点から匿名が原則となっている)、誰が行ったのかわからなくなり、この辺がブラックボックス化してしまっている。臓器提供という稀な意思決定の際に経験者の体験シェアは潜在的な臓器提供者に対して背中を押す一助となりうる。
(2019.04.19.)

25. HRI:
AI画像診断アルゴリズムを作る際の教師データに、「優れた医師による撮像データの鑑別」が必要なように、計算科学系のデータサイエンティストに対して、優れたin vitro実験データを鑑別して整理したデータベースを提供する事業.
(2019.03.08.)

24. ステロイドパルス療法後の、後療法(ストライド)におけるエビデンス獲得研究(2019.02.16.)

23. MSなどの自己免疫疾患の原因探索はできないのか?
自己免疫疾患だとすれば必ず攻撃因子が存在するはずなのに、なぜ現代の科学をもってさえ解明されていない??この攻撃因子は本当に見えないのか?どうすればdetectできるのだろう。。(2019.02.16.)

22. 小柴胡湯とインターフェロンβによる間質性肺炎のメカニズム解明(2019.02.16.)

21. グラチラマー塩酸塩の多発性硬化症(MS)に対する作用機序の解明 (2019.02.16.)

20. 体外受精を含めた不妊治療のガイドラインを作成する。
だいたい2017年ごろから個人のレベルとかで出てきた気がするけど、日本における不妊治療のちゃんとしたガイドラインがまだ出ていない気がする。婦人科のガイドラインだけでは不妊治療に対応できないくらいテクノロジーの進歩が迫ってきている気がする。
(2019.02.16.)

→ 日本初の生殖医療ガイドラインが出た. 2021.06.24.
生殖医学会、産婦人科学会、泌尿器科学会
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/s3.jsrm.or.jp/GL20210623Ver5.0.pdf 


19. Pre-Clinical ADの患者さん予備軍的な人を街中の防犯カメラとかの赤外線で脳内をスキャンして事前にdetectしてしまう。
(2019.02.03.)

18. 医療機関データの集積プロジェクト
NDBでようやくカルテデータが一元化されるが、これを例えばCT, MRIと言った画像データや、その他(規格の統一された)問診票でも行なってしまって、データを集積させておく。例えばAIとかやりたい人はここのデータからマシーンラーニング用の教師データを引っ張ってこれるようにする。(画像データが多い国なのにもったいない、でーたが医療機関に帰属してしまうから集積できない?)
(2019.01.23.)


17. 薬を"公共インフラ"にしてしまう
これは多分行政か、ファンドとしてじゃないとできないかなって今は思う。例えば薬剤耐性菌問題に対処するために、抗生物質を使う人はマストで追加料金を払わないといけなくする。そしてそれを次の抗生物質の研究開発費に充てる。高速道路の通行料みたいなイメージか。高速道路の通行料はやっぱり、新しい道を作ったりとか、既存の道をメンテナンスするために使われる。これと同じで、回収されたお金は、研究開発や、今ある薬剤耐性のサーベイなどに用いられるようにする。
(2019.01.19.)


16. めちゃくちゃ視力とか聴力がよくなる薬(低分子化合物、抗体?核酸?)の開発。
拡張人類の考え方。
普通なら視力が1.0になるとかを目指すと思うけど、そうじゃなくて、7.0になる化合物みたいな。これはある種麻薬とかドーピングの考え方につながるので倫理的な壁が当然待ち受けているけれど、そもそも視力7.0とか、3km先の会話が聞こえるとかそういう世界に挑戦してみたい。
(2019.01.08.)

15. 甘草に含まれているグリチルリチン酸が多くの漢方処方をされている患者さんたちを高血圧に悩ませているのではないか。
特にポリファーマシー。グリチルリチン酸の高圧作用で影響を受けている人が絶対いる。これRCTしたら一発で漢方薬処方層に高血圧が出そう。
(2018.09.26.)


14. in cells, in vitroからin vivo(マウス)という実験系の格差があまりにも大きい
基礎研究における死の谷(Death Valey)はここにある。Organs on a chipとかがちかいかもしれないが、もっと生体に近いin vitro, in cellsの系ができたら化合物スクリーニングについては特に大きなブレークスルーが起こりうる。
そもそも現在使っている細胞系だって、immortalize, cancer-likeな処理をしてあったり、ゲノムめっちゃ変わってたりしているうえ、Dishというあまりにも生体からかけ離れた環境で培養してしまっている。ミニ肝臓みたいな系がないと。

例えば腎臓で想像してみたらわかるけど、kidney cellsの細胞系と腎臓組織との乖離なんて甚だしい。近位尿細管、ヘンレループがあって遠位尿細管きて、あとボーマン嚢があってその中にメサンギウム細胞があって...みたいなことを考えていたらいかに細胞と組織とが違うかがわかる。
(2018.09.26.)


13. AMRの地域別発生危険度レベルをAIを使って予測する。Surveilanceの目的。
 耐性菌の発生要因は大方わかってきているので、その要因に変数や重みをつけてやって機械学習→地域ごとの危険度を出せる
 (2018.06.22)


12. Community の内側のC to C
- 利害関係のためにコミュニティに入る人が増えているので、そもそも利害関係から作ってやる
- 本業を安くできる
- このコミュニティだったら工数下がるから(or コミュニケーションコスト下がるから)安くなるとかそういうイメージ

友達だから家に安く泊めてあげるとかそういうやつ。
無料でお願いしているけど、ちょっと実はお金が発生してもいいところにお金を発生させる。

メルカリとかジモティとかが入れてない。 (2018.06.21.)


11.  硬貨、紙幣の重量関係から現在入れられているお金をデジタル表示してくれる貯金箱の開発。
医療なんも関係ないけど...
(2018.06.12.)

10. 看護学における実践知を体系化し、伝承していける仕組みを作る。
なんか、実習に行かないと教えてくれないし、教えてくれたとしても、実は人によって手技が全然違ったりする。この、職人芸的なところをなんとか体系化したい。外科の手技とか研究室の実験手技とかも同じ気がする。
 (2018.04.23.)

9. それぞれの研究室の持つ、独自の実験プロトコールを全てクラウド上にあげてあるようなプラットフォームの作成。クックパッドみたいな。

 →【料理と研究は似ている】という発想から。
 クックパッドはあるけれど、ラボパッドはない。
 オムライスのレシピなんてクックパッドでは10,575通りのレシピが出てくる。
 実験プロトコールにしたって、Aという実験に対して何通りかのプロトコールが上がっていると実験者は大いに助かると思う。 (2018.02.25.)

8. アミロイドβに対して抗体チックな作用をもたらすことのできるself-assembly低分子の探索。
 (2018.02.14.)

7. 同じ薬効だけど、代謝経路(or 作用機序)の異なる薬の開発はこれからの時代もまだ必要になる。
 (2018.02.14.)

6. 誤嚥性肺炎を防ぐことのできるデバイス。
 歯磨きスキルのスコア化・手を使わなくても歯磨きのできる仕掛け
 (2018.02.12.)

5. モルヒネなどの、麻薬の投与をデジタルメディシンで管理してしまう.
 使用歴とか処方歴とか全部追跡しているのをセンサーつけてしまうとか。
 (2018.02.12.)

4. Tokyo Girls Collectionみたいな”熱狂さ”を、ヘルスケアに持ち込む.
 早朝から並んでランウェイのすぐそばのポジションを狂ったように確保しにいくみたいな、それくらい熱狂するヘルスケアの祭典があってもいい。
近いのは、クリオヘルスとかか。
(2018.02.11)



3. digital health feedback system (DHFS).
 エビリファイのデジタルメディスン的な考えを、禁煙のための薬、糖尿病・認知症・慢性閉塞性肺疾患などといった慢性疾患に対する薬に取り入れてしまう。(2018.01.11.)

2.人間に対する麻酔薬の作用メカニズム探索
 (2018.01.09)

1.DHAやEPAを摂取すると頭がよくなるかどうかについて調べた研究論文のメタアナリシス
(2018.01.04)

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【なんか、大事そうな、持っておきたい問いとか、CQレベルのアイデアとか、思考のための枠組みとか】

◆バーチャルヒューマンだからできること
実在しない人間をアクターとして取り入れることで、人々の非難から逃れることができる。
毛を剃る自由は誰でも決められる、というお話。
前衛的なアイデアを世に出す際には、どこにも存在しないものを使うと便利。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f3f3213c5b6763e5dc1267b??ncid=newsltjphpmgnews

◆予防医学のパラドクス
予防がうまくいくと、予防の重要性が忘れ去られる
-集団に対しては多大な恩恵を与えるものの、個人への恩恵が少ない(G・ローズ)

https://twitter.com/sakamotofumie/status/1290555219118415872?s=21

◆民間企業から政策提言が出されることが少ないのはどうしてだろうか?
NPO的なシンクタンクや社団法人から出されることが多い気がする。コンサルとかはまあ提言っぽく資料まとめて出してるがこれも行政向けかどうか。。


◆医療保険や社会保険はどこまでが適応範囲だろうか?
たばこガンガン吸ってる人も、吸わずに健康80歳みたいなひとも同じ保険料。これはどう思う?Pro / conある。どの治療まで保険の対象・カバー範囲かという手広さの議論もしたい。

■DPCと出来高制度、どうちがう?の勉強
http://www.twmu.ac.jp/TYMC/img/admission_guide/dpc.pdf

◆ 感情論考:
・罪悪感 / 背徳感 / 正義感 の違いは何か? それぞれどういう感情か? 20.08.14.
こういう気軽な感じでの対談とかでプリミティブな問いをシリーズ形式でやるって面白いかも、人によって話すこととか変わってくるだろうし。logmiに近い感じかな。

◆自由診療と医師の裁量権と患者の希望の天秤 20.08.12.
ー医師には裁量権があるから自由診療が認められている。
 たとえエビデンスのない「温熱療法」とか「免疫療法」みたいなのをやったとしても違法ではない。

ー個人的に裁量権があるのはいいと思う(西洋医学的な知見しか使えないのであればできることの幅は一気に狭まる)
ー裁量権のお話から派生して、「専門性の横行」という現象が起こりつつある気がする。
 医師だとかスペシャリティの高い仕事に就くひとがその専門性をいい武器にして自身の利益や権力のために用いてしまうということが起こる。

ー一方この自由診療の議論には、「患者の希望」という観点を忘れてはならない。
 全くエビデンスがなくて高額であからさまに客観的に見たら不当な治療であっても、患者がそれを「希望」として縋ってくるのであれば、、、断る?断れない?どちらが正義なのだろう。医師側が高額にしている理由は、もしかしたら「簡単にはすがれない」ようなハードルを設けているのかもしれない(そんな人の方が少数だろうけど)。



◆権力って、なんなんだろう。 20.08.07.
権力におもねる世界があり、他者を批判し排除して自分は甘い蜜を吸おうとする人がいる。
 
それに抗おうとしても相手は多勢だし、ある「意識」が渦を巻いて空気のように現前するから、自分の無力さに崩れ落ちる。権力に近づきたい人間の弱さはそれもまた哀れであり、そして少なからず自分もその恩恵にあずかろうとしているのだから、自分の弱さにも泣けてくる。
 
なんで人は、私は、こんなにダメなのか。
たまに世界が嫌いになる。

分業が進み過ぎて自分や家族を大事にする心と時間の余裕がなくなっている?

あらゆる職業において専門性の分化が凄まじい速度で進んでいる。効率を求めて進めた分業が、進み過ぎて替えが効かなくなり、11人の負担が増えている印象を受ける。(属人化)
また同時に他のことは完全に人に任せきりにするのが当たり前という姿勢も感じられる。例えば、私が身近な医学領域においては自分の体であるにもかかわらず、自分で治したいと思うのではなく、治してもらう、薬をもらっておけばいいといった依存体質になってしまっている人が多いのではないだろうか。

病院の評価において、「救急搬送の数」「患者数」ばかり注目されて「重症化を食い止めた件数」「病気になる前に対処できた患者数」が注目されないのはなぜか

発達障害の「治療」は、どのような状態になるのが理想的なのか

例えば、特定のものへの異常なまでの執着により大きな成果を成し遂げた人がいる中、それを“平均”にしてしまうことがいいことなのか


西洋医学は対集団のパッケージ化された医療であるか 20.06.29.

エビデンスの範疇でしか西洋医学は治療できない。かなり標準化を目指している。

教科書の中だけではなく,臨床現場でもこの基本診断アプローチが深く根付いており,経験を積んだシニアドクターであるほど,この基本にのっとって診療を行っているのには驚かされます。日本ではベテランの医師であるほど,自分の診療スタイルというものが確立しているように思われますが,英国では常に“standardisation”が求められ,すべての症例に対して確立されたアプローチ方法を用いて症状-所見-疾患との因果関係をとらえ,診断能力のレベルを保とうとしています。

http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2004dir/n2589dir/n2589_05.htm


では、外れ値は代替医療が補完すべき?
この観点からいうと漢方でRCTやるとかも結局西洋医学の範疇であるため、いまいち切れ味が悪くなってしまう。

「プロの料理人は、自分のオリジナルのレシピを持っている。インスタント食品なんて出さない。医者も同じでプロの医師は自分の治療スタイルを持っている」


人間とは何か 20.06.21.


◆「人間」と「人間にあらざるもの」の恋愛を考える上で、生殖や個人の自由意思以外のどのような観点があるか。(あなたは「人間にあらざるもの」と恋愛をできるか、それはなぜか。)
◆「恋愛」以外に「人間」を考えるヒントとなる行為はあるか。
[reference]
・人は人らざるものと恋愛することができるのか-『シェイプ・オブ・ウォーター』と『エクス・マキナ』を題材に-, 山田圭一, フィルカルvol4 No.1 p.136-159
・批判もあったが「勇気付けられた」 初音ミクさんとの“本気の挙式”を終えて 

教養 20.06.21.


◆教養を方法論、道具、手段的に捉えるか、もっと漠然としたものとして捉えるか。特に、後者の場合は具体的にどのようなものとして捉えたらよいのか。
◆COVID-19渦中で教養は役立ったのか、役立ったとすればどのように役立ったのか。
◆一般教養とはどのように定義されるのか
◆一般教養の具体的内容はなにか
◆一般教養は実社会で役立つのか、もしそうならば、どのように役立つのか

医療×アート20.06.21.


◆アート的発想が病院に取り入れられた国内外の事例にはどのようなものがあるか
◆どのような取り組みが取り入れられるとよいと思うか、なにかアイデアはあるか

スピリチュアルとは 20.06.15.


『夜と霧』で有名なヴィクトール・E.フランクルの文脈で言うと、「スピリチュアル」と言うとき、「自分の生きる意味は何か」というような実存的問いに関わる話として解釈されることがあります。

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~cpshama/care/spiritualcare-clinicalphilosophy.pdf
スピリチュアルは,そうした経緯からして,宗教的(religious)を含むとしても,世俗化を経たため宗教的と重ならなくなった.そこで,スピリチュアルのうちで宗教的とは重ならない側面が,実存的(existential)と呼ばれるようになった7.

つまり単に「心理的な」という話とは違った、(フランクルからすれば)より根本的な次元の話になるのです。以下、杉岡良彦『哲学としての医学概論』(杉岡良彦、2014)からの引用です。なお、この本が簡易版になったのが(以前ひとけんの読書会で扱われたらしい)『医学とは何か』です。

・医学領域では心(mind)は、人間以外の動物にも認められる情動(感情)レベルの働きとも関わり、さらにこうした働きは脳機能と不可分に結びついていると考えられる傾向が強い(235ページ)

・その一方で、精神(Geist/spirit)は、理性や自由と関連した人間固有の働きを指す。(略)欧米における人間とその他の生物(特に動物)との区別、あるいは人間固有の精神の領域を前提とする考えの基盤を、ユダヤ―キリスト教の伝統に求めることも可能であろう(略)このように、心理的次元と精神的次元は本来異なる次元であるに関わらず、エンゲルのBPSモデルには、両者が明確に区別されていない(235ページ)。

この本のいくつかの章で、エンゲルのBPSモデルに対するナシア・ガミーの批判、それに対する杉岡の批判、そしてその流れでフランクルが登場してきます。彼は上述の考えに基づいて、BPSモデルを乗り越える形で「生物心理社会-スピリチュアルモデル」を提唱しています。このハイフン(-)が、先の3つとは全く異なる次元であることを表しているわけですね。 

長々と書きましたが、一方でこれはあくまで一つの立場であるということをご理解ください。たまたま自分の読んだ本がこういう議論だったというだけで、じっさいはスピリチュアリティというのは非常に多義的て複雑な文脈の乗った言葉です。
日本において他の大きな流れがあるとしたら、それはやはり宗教学者の島薗進の本を読むべきではないでしょうか。私は清水哲郎ほか(編)『医療・介護のための死生学入門』(2017、東京大学出版会)の中の「第8章スピリチュアルケア (島薗進)」で触れたことがあるのみですが、これはこれで総論的によく纏まっていて良かった覚えがあります(今手元になく、メモもきちんととっていないので、フランクルの議論ほど語ることができませんが……)。他の章で、死生学あるいは臨床倫理学の概要、あとは現象学的看護研究で有名な榊原哲也の原稿もありますし。
それ以外で島薗進の主著書と言うと何なのでしょう、ちょっとわからなくて申し訳ないです。


知り合いの家庭医の先生で、島薗進のもとで(上智大学大学院博士課程)スピリチュアリティを専門に研究している井口真紀子先生という方がいるのですが、そういえば最近新しい記事を書いていたことを思い出しました。こちらももし参考になれば。これを読んでると、さっき言ったようなフランクル的な文脈でそこまで大きく外した感じはしなさそうですね。
ここで引用されている東畑開人『居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書』(医学書院、2019)も以前読みましたが、こちらはかなり読みやすくて面白いですよ。


・「プライド」とは何か

PRIDEは、日本語では「誇り」と訳される。しかし、私はもう少し根底の、命や生活に繋がる言葉なのではないかと感じている。
プライドとは、その人がその人のままで生きられることを保障する「尊厳」に近い概念なのではないだろうか。
みんなが大変な状況なんだから「しょうがない」と切り捨てられることがないようにーー世の中の「普通」にあてはまるか、社会の「役に立つ」か、まさに「生産性」のようなもので命の優先順位が測られそうになったときに、「そうじゃない。命と金は天秤にかけられるものでもないし、命に優劣があるものでもない」と声を上げることが「プライド」ではないだろうか。

20.05.19.

・人は「知恵」や「経験」を積むと「他人に共感」できなくなるのか

 アメリカのある大学の医学部では

 学生らが3年生に進級し、

 知恵や経験をつんでくると、

「他者への共感スコア」が落ちてくる

アメリカの医学部は「4年間」で医学を修めるそうです。そして、3年生とは、臨床の知恵や経験をちょうど積み始める頃なのだといいます。そして、そこにこそ、論文タイトルどおり「悪魔が宿っている」。
 

Hojot et al(2009), Acad Med. Sep 84(9) pp1187

 人は、知識や経験を積むと、知識や経験の「色眼鏡」でものを見るようになる

 といった傾向も、なきにしもあらずであるような気もします


cf. 医療援助職者の共感性に関する近年の研究について
https://www.slideshare.net/ShuheiKaneko/ss-28803216


20.05.15.

・「『すべて』ではないが、『じゅうぶんに』考慮した」と言えるラインはどこか
モラルを欠いた発言、発言における想像力について。
ー「この世の全てのひとびと」に考慮するのは不可能なんですよね。でもその一方で、ポピュリズム的な、一色の原色で塗り潰したような表明になってはいけない。

ー「共感」あるいは「想像力」というワードは、医学教育(卒前・卒後ともに)における人文学・社会科学の接点として取り上げられることが多い。
上述のワードは、何やら「人道的なhumanisticな医師」というような、説教くさい道徳論と結びつけられがち。それよりもまず、「異なる生活様式・環境にある人」が存在するということを知っているかどうかという切実な問題として考えるべきなのではないか、と思ったりしています。

ー「異なる環境にある人の立場が見えていない可能性」を考慮することはとても重要ですね。これを徹底すると「何も言えなくなる」という点もまた一定の真実と思っています。そして、どうしても表現しようとするとまわりくどくなってしまいます。

ーこの議論の中では「考慮する」ということについてのお話が出てきてましたが、逆に考慮が裏目に出てしまうような「思い込み」という現象も考えねばですね。考えている‘つもり’になってしまっていることもある。目と耳から入ってきた情報は、思い込みを作ってしまう(情報化社会なのに)。
それも含めて'考慮できていない'とすればそれまでなのですが、単に「見えていない・知らない」だけではなくて、「見えているつもり」というのもある。

20.05.12. 14.()


・学生が大学に行く理由は何か(新型コロナによるオンライン授業云々の議論を受けて)
「学生が大学に行く理由」ってのは、講義を聴講するという本来の目的とは別のところにある気がします。特定のコミュニティに対する帰属意識みたいなものが働くのでしょうか。でも、なぜそうなるのかはあまりわかんないですね。僕個人は大学に友達をほとんど作らず、それこそ①講義を聞きに行く②先生に質問しに行く③研究室等の訪問④事務手続き関連⑤実習・実験をしにいく以外の目的で大学に行ったことがないですわ。
20.05.08.
一方向の講義型授業が多い一般教養について、オンライン化することは講義の「質」的には何ら問題ない、と僕は考えます。最近の僕に限って言えば、医大の低学年の一方向的な授業を毎日決まったメンバーでずーっと聴いているだけですし、講義室の硬い椅子に90分座り続けることは非常に苦痛なのでオンライン化には賛成です。 しかしこれは大学を「講義を聞くための場」としてのみ捉えた場合の意見ではないかと思います。例えば総合大学では一般教養の授業は他学部の学生と出会う機会であり、興味深いサークルや団体、人との出会いがあるかもしれません。講義を聞きに教室へ行くことに付随する講義以外の活動は、「大学」を構成する非常に重要な要素なのではないかと考えました。

・ 社会人経験なくして学校教師(小中高)になる人がほとんど。これっていいの?
まともなキャリア教育ができない。だから「意識高い系」なんて言葉ができてしまった将来のことを考える人がなぜか通常なのにもかかわらず排斥されしまう。キャリアを考えることを遠ざけるっていう学生はどうしたらそうじゃなくなるのか。もっと早期の段階で実学をせねばと思う。
20.04.13.

・末期患者の告知の仕方を調べる
 ー家族→患者ってのがなぜか通説。
 ー患者家族同時があってもいいのに。
 ー未告知もある(i.e.:患者さんには抗がん剤ですって伝えない)
  → 家族の意向?だとしたらなぜ 患者<家族になる?
 20.03.21.

・個人の自殺を止める権利はあるのか?あるならそれはどこに、どのような根拠であるのか
 20.03.21. 

衝動的な自死であればなんとしてでも止めたいのですが、考え抜いた後に死んだ方が楽という結論に至った人を止めたりなんかすれば、それはDNARの人を無理に生かすようなことと同じではないか、などと考えると(というか日々そんなふうに思っているんですが)もし自殺しようとする人を目にしても、「私は悲しいです、以上おわり。」となってしまう気がしているのです。
「まず第一に、患者の発言が100%患者の本心だとは限らない事です。」
「死ぬ権利」と「人生を選択する権利」は異なるのではないか
 
研究では「考え抜いた末の自殺」というのはほとんど無いと言われています。というのも、精神症状によって「心理的視野狭窄」となり、妥当な思考ができないからです。「保険金のために自殺する」と借金のある父親が自殺したけれど、自殺ではまず保険金は下りません。それを知っている人は樹海等に行ったり、車で海に突っ込んで行方不明という形で自殺するケースもあるそうですが、保険金が下りるまでには果てしない時間がかかるので結局破産するケースもあります。そのように、一見考えているように見えて「いやいや、冷静に考えればあり得ないでしょ」という事は自殺の分野では極めて多いです。 
20.05.20. 加筆


医療化
 例えば発達障害はどうして医療の枠組みへと組み入れらたれたのか?
 最近だと、ゲーム依存症もそう。
 ゴールは、聴覚障害者のコミュニティの中でやっていけるようにすることなのか、健常者と一緒になるのがいいのか。前者が正義にされてしまう。
 歴史が医療の形を作ってきているんだな、って気付かされる。

20.03.21.

・ナチスの優生思想は結果論なのか?思想が先行して政治利用されるのか?
因果の逆転が起こっている可能性がある。
政治利用することが目的で優生思想みたいなのを作り出したっていう可能性さえある。

20.01.19.

健康至上主義のはじまり

「健康」が政治利用されている例はあるだろうか。
 あるとすれば、それはどのような仕組みのものだろうか。
- 高齢者に偏った政策での票獲得(年金云々)
- MRIC vol7
1945年、第二次世界大戦に勝利した蒋介石率いる中華民国は、国連安全保障理事会の常任理事国になった。だが、翌年より勃発した国共内戦により中華民国の影響力は低下。1949年より、中華人民共和国は中華民国に代わる代表権を求めて国連に提起を続けた。国連における決議では、浮動票である第三諸国をいかに巻き込むかがポイントになる。ザンビア・タンザニアへの支援も票獲得目的だったのだろう。
実際に、1971年のアルバニア決議において中華人民共和国の代表権は認められ、中華民国は国連を脱退することになった。ザンビア・タンザニアは決議案の提案国に名前を連ねている。国家の利害の下、住民は蚊帳の外に置かれる。これが国際援助の裏の顔だ。日本も例外ではない。第七回アフリカ開発会議(TICAD7)において日本はザンビアへ300万ドルの無償資金協力を決定した。お産時に使用するヘルスケアキットの購入に充てられるようだ。8月31日、この一件を報道したZAMBIA DAILY MAILの記事で見逃しがたい1文が掲載されていた。「Mr. Abe asked Zambia to support a Japanese candidate for the position of Judge at the United Nations(安倍首相はザンビア政府に対して国連判事の日本人候補に投票するように依頼した)」。

20.01.19, 30.


差額ベッドと応召義務の矛盾
[シチュエーション]
・インフルエンザ罹患後病み上がりの老人で、転倒の恐れがある。医師からは入院すべきとの診断が下される。

・病院の主張:「個室入院(差額ベッド)しない場合は、入院を許しません」
 (個室で入院する or 入院させないの2択。普通のベッドでの入院が許されない)

← ここで入院させない場合、診断を下した医師の「応召義務」は果たされない。応召義務は医師法で定められている。
ということはこれ、ほぼ半強制的に差額ベッドでの入院をさせられてるってことで、患者に選択権がないのではないか?患者側に対する何らかのアファーマティブアクション的なのは取られていないのが現状だろうか。

コメント:実際、診療報酬高く請求するためにこういうことやってるところってめっちゃある気がする。病院側の事情ってどうなのだろうか。もちろん、本当にベッドが空いてないケースでこのような決断を患者さんに迫らざるを得ないケースなんかもあるんでしょうけれど。。

20. 01.09.



・医薬品にダイナミックプライシングかけるとどうなる??
 -そもそもなんで二年に一回改定何だっけ?
  「時の経済情勢、治療方法の進化や新薬の登場、ケア技術の向上などを適切に反映させるため」として見直しが行われる。
 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=38144?site=nli

19.12.23

・上に立つ人が言っていいことと、悪いことがある。
 上に立った人はちゃんと考えてものを言うこと。
 自分の分野を卑下するなんて発言はありえない。
  例)アカデミアにいる助教たちが学生に対して「研究者なんてもう,,,」的な。
19.10.10.

・残っているところで広める文化は..._?
ー 損して得取れ(気持ちの損で向こうにいい気分になっててもらう)
ー 伝統工芸とか匠の技術とか 向こうの人はただの技術者としているので切り捨てられていく。  新幹線のTESSEIとかも。
19.10.10.

子供が減る理由とかについての考察
徳川時代くらいに2,3人の子供間引きがされる(食糧・経済的なものが主)
そのあと一回産めよ増やせよ文化で一気に1億人くらいまで増えた。
◆今や西洋化されている。女性の社会進出で人口減少してるとか。
 そりゃ婚期が昔より3年とかおくれたら子供もてる時期も一家あたり一人分くらい減る。
◆幸福の価値観が変わって自分の時間が大事になる→子供持たなくていい
◆教育投資に対するpayが少なくなる。∵高等教育が必要になる
19.10.10.

・人から見えてしまうように設計していると、綺麗にしようとするからロッカーとか掃除箱は開けておく
 19.10.08. 

・世の中のうちの研究者は100万人くらい。そのうち休眠してる無活動な人はなん人くらい?

世の中の研究者や研究シーズを網羅するにはどうしたらいい?日本の研究.comやKAKENページはどうやってる?
19.10.22.

・患者が医師よりも情報を持った状態で診察にやってくるといった未来はもうすぐそこに来ている(というか、そういうことももうある)。そうなったときに、医師が果たせる役割って何だろう。
19.08.13.

・多くの医薬品がインドール環構造を有しているのはなぜだろう?
 [結果論として考えられるもの]
 ーアルカロイド(天然物)由来で見つかってきたものが多いから

 [そのたやや説得力に欠けるがありそうな理由]
 ーセロトニンの構造に似ている?
 ー安く作れる?簡単に作れる?危険性が少ない? 
 ー生体のTrpがその構造を有する
 2019.08.22.


・不摂生者に対する保険料について:
 -議論:健康に対して努力をした人としていない人が同じだけの保険料を払うシステムは妥当なのか?例えば、たばこやってたり肥満の人だったりは同じ保険料でいいのか??

 -カウンターアーギュメント…糖尿病に対してメタボ診断といったことしても、生涯医療費は変わらなだというエビデンスがでている。(というのも、結局は寝た気にになってお金払うことになるから。)この点を取り上げると、不摂生な人に勾配つくって保険料高くするのは不公平になってしまう。
 →一方、このエビデンスが本当に長期間(被験者が死ぬまで)トレースしたのかどうかという点は疑念。ベットに入ってから死ぬまでの期間は健康に努力した人の方が短そう。
2019.07.31.

・どうも言葉が独り歩きしている。
 明確に言語化された定義を創る。
 例) 地域医療、健康、ケア、AI, コミュニケーション、VR、エネルギー

2019.07.31.

・アルコールの細胞障害性はどのように発がんに寄与するのか。(発がんメカニズム
 2019.07.27.

・医師免は撤廃すべきか?するとどのようなことが起こるか?

ミルトン・フリードマンの『資本主義と自由』(村井章子訳、日経BP)では、著者は医師免許制度に反論を唱えている。

ー業務独占(人数制限)
ーアクセスの自由のメリデメ

現実には、医師免許制度が医師による同業者参入制限の最大の武器として使われており、これが医師の数を減らし、医療の質を低下させている、と断じています。まさに医師が医師増員に反対する構図の根底には、「職業免許制度」が宿命として抱える弊害があることをよく理解できました。

日本の医療問題を解決するには、医療崩壊によって「行われない医療」を、どう具体的・建設的に解決するのか、その視点が重要です。
272p:彼らの言い分はこうだ。たいていの人は、自分の召使いすら賢く選べない。医者も配管工も理髪師も上手に選べない。
たとえば、良い医者を見分けるには医学の心得がなければならないが、ほとんどの人はそうではないのだから、医者の選択にかけては無能力だ。したがって、無能力のせいで被害に遭わないように政府が守ってやらなければいけない。
275p:医師免許制度は、まず何よりも、医者が同業者の数を制限するための重要な手段となっている。(中略)米国医師会(AMA)は、アメリカの職業別組合の中でおそらくいちばん力が強い組織である。そして職業別組合で力が強いとは、その職業に従事できる人の数を制限できるということだ。
280p:その職業の技術水準にこだわるあまり、一流の技術を持つ者しか認めるべきではないと言いたくなるのはわかるが、しかしこれでは、そのために一部の人が医療を受けられなくてもやむを得ないと言っているのと同じことである。
284p:参入制限があるために医師の数が本来必要な数を下回り、医者が誰も彼も精一杯働くとすると(現実にもそうなっている)、正規の医師による医療行為の総量、具体的には延べ医療時間は、参入制限がない場合よりも少なくなる。(中略)医療の平均的な質というものがもしあるとしたら、それは、実際に行われた医療の質を平均しただけでは得られない。それでは、死ななかった人だけを対象に治療効果を判断するのと同じである。質を考えるときは、参入制限の結果「行われなかった医療」が増えたことも考慮しなければならない。 
2019.07.22.


・なぜ女性の方が男性よりも長寿なのか
 1800年ごろから年齢による寿命の差は観察されていたそうだ。
 いくつか考えられそうな要因は分析されていそう。
 -「衛生・保健に対する観念が男女で違うこと」 -「女性より男性の方が、予防・治療が可能な非伝染性疾病や道路交通事故によって死亡する確率が高い」 -「男性の自殺率が女性より高い」
http://j.people.com.cn/n3/2019/0408/c94475-9564639.html

・ 女性ホルモンが動脈硬化を抑える・ 動脈硬化を抑えるアディポネクチン・ 女性は心臓病の発症が少ない・ 女性の方が思慮深い・ 基礎代謝量が少ない方が長生きする・ 女性は社会的なネットワークをつくるのが上手い・ ふだんから自分の健康状態に注意することが必要
http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004393.php

(2019.07.24.)

・生命維持治療(人工呼吸管理、心肺蘇生術など)の「差し控え」と「中止」は何が倫理的に異なるのか
 ー「中止」はしてはいけない(悪い)行為となっている。
 ー 本質的には両者は同じはず

 生じる矛盾
 ①一旦生命維持治療を開始して見て、途中でやめる(中止)することが悪い行為とみなすべき根拠は?一旦治療を開始して見る方が、不確実な予断によって治療をさし控えるよりも人道的に正しい場合もあるよね
 ②いずれも「自然な死の受容」という方針に基づき、「生命維持治療を行わない」という手段で「死を迎えるかどうかは病気の経過次第」という結果を生じさせる行為。同じ。
 ③差し控えの結果、患者に死が訪れることもある。これは許容されるの?
 ④そもそも胸骨圧迫を中止するって手段は病院の中で日々行われているよね。これは中止じゃないの?これがオッケーなら人工呼吸の中止もオッケーでは?
 
 19.07.03.

・ナッジによる意思決定支援は、侵襲になることがあるか
 19.07.01.
・研究室の環境を改善するアイデアは?
 19.07.01.
・医薬品は、どのように社会課題を解決すると考えるか
 19.06.30

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【メモとか】

◆もっとも基本的な原則 医師の義務
英国の医師免許を発行し,医師の質を監督している機関であるGMC(General Medical Council)が掲げているGPのあるべき姿は『Good Medical Practice for General Practitioner』の中で言及されています。ここでもっとも基本的な原則「医師の義務」(Duties of a doctor)を紹介します(以下)。
・常に患者を優先する
・すべての患者に丁寧かつ配慮を持って接する
・患者の尊厳とプライバシーを守る
・患者に耳を傾け,十分に意見を聞く
・情報提供は患者が理解できるような形で行う
・患者の権利を尊重し,医療的な決断過程に患者を十分参加させる
・医学的知識と技術を一定に保つ
・自己の医学的能力の限界を理解する
・正直かつ信頼できる医師である
・個人の秘密を尊重し厳守する
・個人的な信仰から患者を偏見してはならない
・他の医師による不当な行為から患者を守る
・医師としての地位を乱用しない
・チームメンバーと協力し患者に最大の利益をもたらす
 
◆心音を可視化する というアイデアは何かに使えるかもしれない
熊本県のAMI株式会社.

◆What is the evidence on the role of the arts in improving health and well-being? A scoping review (2019)
p.15 Art-Healthのつながりを考える時のモデル図が面白い
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/329834/9789289054553-eng.pdf

◆Nature 7人のリーダー研究者に聞いた2020年の注目技術
・cryo-EMサンプル調整方法の改良
・RNA解析方法
・腸内細菌叢の解読
・癌のコンピューテーション
・遺伝子治療を促進する技術
・シングルセルシークエンス
・ゲノム折りたたみ構造の機能を探る手法
https://www.nature.com/articles/d41586-020-00114-4

世界を変えるポテンシャルを持つ技術
1.ナノ農薬
2.エナンチオ選択的有機触媒
3.固体電池
4.フローケミストリー
5.メカノケミストリーと反応的押出成型
6.MOFs
7.指向性酵素進化
8.ポリマーのモノマー分解
9.可逆的失活重合 (RDRP)
10. 3Dバイオプリンティング

20.02.07.

◆医薬品企業の利率の高さはえげつない
時価総額1兆円以上で粗利率70%超えの企業は9社で、そのうち4社が医薬品企業。

創薬の成功確率は20,000〜30,000分の1と言われていて、1薬にかかるR&Dコストは800〜1,300億円。粗利を高く保つ必要性がわかります。

ちなみに粗利率最高は電通の91.6%で、

キーエンスは粗利率82.3%かつ営利率が54.1%

















◆論文を書くために大事そうなこと


◎公衆衛生系論文作成の最初のステップ
ー先行文献を読み込み、交絡因子を見つけること

◎論文指導・英文添削(校正)をしている先生を見つけて契約する
◎よき解析者を見つける.

20.01.08. MRIC vol004


◆ガイドライン作成にはピアレビューが必要
 (通常は自分たちの専門委員だけでつくる)
  EBMに詳しい第三者団体が望ましい
19.08.10_Choosing Wisely総会