某広告会社の人と対話して自己分析してきたよ
東京に滞在している間に2回、友人と会って話をしてきた。
某広告系の会社に勤めている同期で、とても尊敬している。
彼は組織論とかがとても好きな人で、例えば『武器としての交渉思考 (星海社新書)』なんかを出している瀧本先生なんかと、とても親和性が高いイメージの方。
話にはとても抽象論とかメタな話が多くなるのだけれどこれが面白い。
対話していてとても崇高な気分になれる数少ない友人の1人だ。
知性が刺激される。
彼は人の自己分析を手伝ってあげたりするのがとても好きでかつ得意な方で、別に今回会ったことも自己分析をしてもらうこととかが目的ではなかったけれど、自分について考察するとてもいいきっかけになったので、筆をとって話したことを整理しておくことにした。
目次
1. 自分のモチベーションの源泉はどこにあるのか?
2. プロデューサー感覚とディレクター感覚
3. 感情→理論 or 理論→感情
4. どこのセクターに行くのか?何が得意なのか?
5. つまり、何が好きなのか?自分は、何者なのか?
2. プロデューサー感覚とディレクター感覚
3. 感情→理論 or 理論→感情
4. どこのセクターに行くのか?何が得意なのか?
5. つまり、何が好きなのか?自分は、何者なのか?
1. 自分のモチベーションの源泉はどこにあるのか?
初っ端から、「ほへ?」というような質問を飛ばされる。
僕の行動のモチベーションがわからないって言われた。なるほど。それは、実は自分でさえもわかっていない、というのが僕の答えだ。
この質問はよく自問しているものでもあるし、かつ他人から聞かれることもままある。
彼曰く、
医療という枠にいる人とは明らかに違うものを感じるそうだ(そして筆者自身もなんとなくそれを感じている)。では何が違うか??どうしてこの世界に居座り続けているのだろうか。
この質問はよく自問しているものでもあるし、かつ他人から聞かれることもままある。
彼曰く、
医療という枠にいる人とは明らかに違うものを感じるそうだ(そして筆者自身もなんとなくそれを感じている)。では何が違うか??どうしてこの世界に居座り続けているのだろうか。
何が自分を動かしているのだろうか。
彼によると、人の行動の動機は次のような感じでバランスで成り立つという。
僕は人の行動の動機は他者承認と自己承認とバランスによって成り立ってると思ってて。筆者くんは普通の人より、自己承認の割合が高いから自分独自の世界が創り出せるんだなーと分析してる
一つの思考の軸に、「他者承認と自己承認」というのがあるという考え方だ。
これは面白い。僕なりにこの二つの言葉を解釈すると、、
他者承認... 他人から認められたいという衝動 。
自己承認... 自分が納得しているかどうか。
こんな感じだろうか。
確かに僕は自己承認の割合が高いかもしれない。
一つ一つの仕事に求めるクオリティレベルが他人と比べてとても高いなぁ、というのはチームでプロジェクトをすることで感じてきたことである。
他人から認められたいとかそういうのはどうでもよくって、、。
見ている先が高いというか。
志で動いているからなのか。
2. プロデューサー感覚とディレクター感覚
そこで、次の思考軸が登場する。
さっきの軸が、「なぜ行動するか(Why)」だとしたら、
この軸の考え方は、「どう行動するか(How)」といえようか。
プロデューサー感覚とディレクター感覚。
なお、決してこれは二元論ということではないことを付け加えておく。
白か黒かつけて分類するのではなく、どちらに近い方にいるのかで自分をポジショニングすべきかなという前提を認識されたい。
さて、この二軸は難しい。
実際にプロデューサーとディレクターの違いは今でもなんとなくでしか理解されていないようだ。こんな記事も出ている。
→ 「ディレクター」と「プロデューサー」の違いって?
僕なりの感覚をまた次に。
プロデューサー... プロジェクトのマネジメントを担う人物。
ディレクター ... プロジェクトやプロダクトの責任を負ってやり遂げる人物。
この軸について聞いてすぐ、僕は自分のことがわかってしまった。
というのも、割とこの二軸に近い思考でジレンマを抱えていたからである。
結論を言うと、僕の今は圧倒的にプロデューサーである。
究極のジェネラリストとしての自覚がある。自分は右腕肌で、リーダーにとって最高のパートナーになれると自負もしている。
一方自分には、ディレクターでありたいという野心がある。
コンテンツをコンセプトの段階から作り上げて行くこと、
ゼロイチで何かプロジェクトを立ち上げること。
こういったことを成し遂げたいなぁって心の底でいつも感じつつ、
結局責任とか勇気がなくって、いつも誰かの右腕止まりなのだ。
今のところの自分の考えは、こうだ。
最初はどこかの企業とかに入る。
そして、5,10年後たったら自分も何か立ち上げている。
でも、そんなことを言っているといつまでたっても何もできない。
果たしてこのジレンマを、どう乗り越える??
3. 感情→理論 or 理論→感情
さて、若干話は変わって、今度は行動というより思考の話。
何か物事を考えるとき、感情から入るのか、理論から入るのかっていう。
自分はどちらでしょうか。
圧倒的に「理論→感情」です。
例えば、空を見て「曇りだけど綺麗な空だなぁ」とかではない。
雲行きが怪しいから明日は雨かなぁとか。そちらが先。
散らかってる部屋を見て、「あ〜なんでこんな汚いの、もうやだ。」ではない。
「どうしてこんなに散らかってしまったんだろう、どうしたら綺麗になるのだろうか」と考える。考えてしまう。
まず最初に、物事の状況をどういうわけか客観的に捉えてしまう。そして、それのどこが問題なのか、どうすれば解決するのかみたいなことしか考えていない。なんか、課題解決型の思考しかない。そういう感じ。
というか何なら趣味はなんですか、って聞かれても【課題解決です】っていうくらいにこういう思考をしている気がする。
さて、この時3人で話してて、うち2人は「理論→感情」で、もう1人は逆だった。
どちらが良い悪いってことは決してない。
こういう違いがあるのだなぁって認識できるだけで、何かが刺激される。
人と違うことを認識するって大事。
4. どこのセクターに行くのか?何が得意なのか?
ここまで話してきて、再び就活というか、将来設計の話へ。
で、どこのセクターへ行くの?という質問。
ガバメント、アカデミア、産業界隈、、、。
色々ある。
適正から考えると、どういう仕事だろう。
ここで一つ自分が思っても見なかった特技(?)を指摘してくれた。
実は自分はマルチタスクが得意だという。
ほう。
いままでずっと自分の中では、マルチタスクはむしろ苦手の部類だった。一つのプロジェクトや事業にフォーカスできるのであればそれに越したことはない。
ところがである。
彼曰く、少なくともタスクとの距離感の取り方が僕はうまいらしい。どうやら他の人はあーっ…て向いた方だけに向いちゃって、あとは向いてない方向のタスクは忘れちゃうよって。
うん、たしかに、TO DO (プロジェクトの遂行上やらねばならぬこと)を把握し、それを期限も合わせて覚え続けておくということは、徹底的に得意かもしれない。それを遂行するかどうかは別にして、何をいつまでに、どのくらいのレベルまでに仕上げないといけないかを把握することはできている。(タスク管理ツールなどはいらない。使っているのはmac のsticky noteだけだ。)
もう一度言うが、遂行するかどうかは別。
この、「遂行する」までができていなかったから僕は今までマルチタスクを苦手だと思っていたのだと思う。ところが、それを把握するということだけでも十分立派なことだったっていうことだ。
どうして、、いつの間にこんなことできるようになったのだろう。
ずっとあれこれ考えながら、でも研究で手を動かしてマルチタスクしている。気付けばそういう状況になっていたからかもしれない。なんというか、試験管片手、もう一方の手にスマホ(Slack開いてます)みたいな状況は普通にあったもんなぁ。。
ってでも、この意味で言うマルチタスクも結局、マネジメント業務であり、企業幹部のやることなんだよなぁ。。やはり僕は右腕肌なのか。
5. つまり、何が好きなのか?自分は、何者なのか?
までも、やっぱり最後はこれ。
耳に胼胝ができるほど聞かされるこれ。
胼胝ができるくらい聞かされるくらい真理だってことだろう。
自分は何が好きだろう?
つまり、コンセプトを考えるのか、ディレクションするのか、それをマネジメントするのか、はたまた各々のタスクをエクセキューションするのか。
それぞれのジョブレベルで尊さ(良い悪い)に差はない。
どれが欠けても仕事は完遂されない。
何がやりたいの?って考えると、やっぱり自分は一から何かを創りたい。
まだ誰も創ったことのないものを、ゼロから創り上げたい。
今はまだそういう経験もなくて、口だけならいくらでもできるとも言われる。
それでも、一つ一つ積み上げて成果を残すこと。
それがいつか図太いものになって行く。
もともと自分は大器晩成型の人間だと思っているし、
まずは会社でも右腕として機能することからだろうか。
徹底的にじぶんを鍛えぬいて、そして同時に自分の信頼や成果を挙げつつ、虎視眈々と自分のやるべきことがやってくることを待つ。
そんな感じな気がしてきた、友人との会話でした。
本当にいい自己分析になりました、ありがとう。
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参考URL
<ディレクターとプロデューサーの違いについて>
次のURLを参考にさせていただきました。
・https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/041200109/102400013/
関連書籍
『あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析』
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』