長いようで短い人生の中で、日本という国の外にいる時間はどのくらいだろうか。
約30,000日といわれる人生の中で、どのくらいの時間を海外で過ごすのだろう。
自分がこれまで国外にいた時間を算出してみた。
人生の中で海外へ渡ったのはこう見えてもたったの3回。
オランダ・ポルトガル・そしてシンガポール。
この三回の日程を全部足して、たったの23日。
ちなみに僕がこの世に生を受けてから今日(2018年06月07日)まで、生きてきた日数は8,991日。割合で計算すると、僕はこれまでの人生のたったの0.25 %しか海外で過ごしていないことになる。
留学チャンスは、急にやってくる
今、学生にとって留学だとか海外研修だとかが充実してきている。
支援体制といった制度面でも、交通アクセスの面でも。
大学とか親とか、世の中の人たちだって、その辺にも寛容になってきている気がする。
ただしそれでもまだまだ、海外に行こうと思っても簡単に行けない学生は少なからずいそう。それが経済的な理由であれ、時間の都合であれ、心理的なハードルであれ。どんな都合であれ。日本という島国に生まれた以上、少なからず国境を超えることに対するハードルもありそうだ。
それでは、貴重な貴重な人生で「留学」をはじめとした海外へ渡航する機会を手にしたらどうしたらよいだろうか。チャンスは急にやってくる。
数か月ではあるけれども、私もそのような機会に恵まれそうになっている。
そこで、自分なりに海外渡航を最高レベルに充実させるために意識すべき7箇条を立ててみた。
海外渡航を充実させるための7箇条
1. これでもか! というくらい徹底的な準備をする
2. 今,ここでしかできないことをやる
3. 成果を出し切る
4. 当事者意識を持つ
5. 一生の友達をつくって帰ってくる
6. 楽しむことを、忘れない
7. 生きて帰ってくる
2. 今,ここでしかできないことをやる
3. 成果を出し切る
4. 当事者意識を持つ
5. 一生の友達をつくって帰ってくる
6. 楽しむことを、忘れない
7. 生きて帰ってくる
1. これでもか! というくらい徹底的な準備をする
準備っていっても、あまりにも多方面にあって、
準備を充実させようと思ったら本当に時間が無限大に必要であることに気づく。
いろんな面で準備が必要だけれど、とりあえず雑多に項目を挙げてみた。
■Goal編
・目標をきめるこれがとにかく最初な気がする。
理想は目標達成のために何日海外に行くべきか、みたいなことを考えて渡航期間を決められるといいのだけれど、そういうわけにもいかないし、そんなしっかり目標もって状態で海外渡航を決意できる人も少ないと思う。
そうなれば、やるのは後付けでもいいから、限られた時間の中で内を達成するのかということを決めることだ。
目標は何なのか?
なぜそれを海外でやるのか?
そもそも海外(特に渡航する国)じゃないとそれはできないのか?
なぁんてことを何度も自問していくといいと思う。
けっこうたくさんのことが日本国内でできてしまうことに気づくかもしれない。
それでも海外へ行くだけの理由を見つけられると、留学に価値が出てくる。
・目標を到達するための成果指標はあるのか
うえで決めた目標を達成したかどうかを、どう測定するか。
ちょっと理系チックになるかもしれないけれど、これは割と大事だと思っている。
留学に行って、結局何を得たのか?
こう聞かれて即座に答えられるような指標があると強い。
客観的に自分の進歩も測れるし、他人に説明もできる。
「自信を得た」みたいな回答が結構多かったりするけれど、
実はそれって一歩間違えたら「ただ楽しかっただけ」って答えているのと変わらない。
■Knowledge編
・語学
まず、英語はできて当たり前として、母国語が英語でない国へ行く場合。
例えばスペインに行くなら、スペイン語がある程度喋れた方がいいに決まってる。
その方が相手はこちらに近寄ってきやすいし、それだけあなたがスペインに関心を抱いているということが、向こうの人に伝わる。
コミュニケーションはもちろん取りやすい。
考えてみてほしい。
日本に来ている外国人の人に、日本語で話しかけられたら、ちょっと嬉しくないですか?それと同じな気がする。
・アポイント
向こうでしか会えない人に会っておくといい。
向こうでしか行けないところに、行っておくといい。
特に学生が使える特権の一つは、会いたい人に会いやすいということだ。
びっくりするような偉い人でも、案外メールすると会ってくれたりする。
会いたい人、行きたい施設とかがあれば、躊躇わずにアポイントメールを入れてみることをお勧めする。
・専門:論文とか教本とか
これは、わりと無限大に準備が必要なところ。
例えば研究留学するなら、事前にそのラボやその会社の出している論文はできるだけ読んでおいた方がいいし、学ぶ予定となっている学問分野・領域については多くを知っておくほうがいいに決まっている。
日本でも学べるようなことしか吸い取れなかったら本当にもったいない。
■Life編
何もすべての生活を留学先の大学や施設で過ごすわけではないと思う。だからこそ、ライフを充実させるためにも、ライフの面でも準備しておくといいと思う。
・何か魅せれるものを身に着けて
マジックとかダンスとか、そういう即興でできて人目を引けるものが理想的。
そうでない場合でも、例えば目立つ服装を一着何かもってくとか。
ヒトと違った、何か卓越したものを身に着けた人こそが
人目を惹き、そしてそれが新たな出会いをもたらすきっかけとなる。
アイデンティティを何か一つ、もっていこう。
・向こうであった人に渡したいお土産とか
向こうにいったら、あなたのことを最高におもてなししてくれる人がきっと出てくる。
そんな人は最高の友達になるだろう。
そこに、アクセントをつけるためにも、from Japanで何か
お土産があると相手に対してあなたのことをさらに強く印象付けられる。
ちょっとした配慮だけれど、こういうのは意外と大切。
訪問先のボスとかには、いい酒もってくとかもかな。
・補助金とか経済的な支援とか保険とかパスポートとか住む場所とか
忘れがちだけど、準備は楽しいことばかりじゃなく。
割と事務的なのを列挙してみた。
留学で行くなら、補助金みたいなのはとっておいた方がいいだろう。特に学生。
あと、意外とパスポートとかVISAみたいな手続きミスる人もいるし。
住む場所を手配いただいている場合はいいのだけれど、自分で決める場合は治安とか地価とかも考えないとで割と手間かかる。
コツコツこの辺を1年前とかから準備できるとあとで楽できる。
長くなったけど、結局準備って何のためにやってるのかって、
わりと後悔しないためっていう要素が多いと思う。
留学終わって帰ってきた友人たちから、「もっと準備していったらよかったなぁ」って感想を何度聞いたことか。もちろん、いくら準備してもし足りないのだけれど、、それでも行く前からやり切った感が出るくらい気合い入れて準備に取り組むことは極めて重要。
2. 今,ここでしかできないことをやる
まあ、これは海外留学に限ったことではないのだけれども、僕が非日常へ飛び込むときに意識する鉄則の一つ。時間は有限。限られた渡航生活なので、ちょっと無理をしたって今しかできないことをしたい。
もう少し具体的に、2つくらいあげておく。
・チャレンジする。
なんでもいいのだけれど、
例えば、ここでしか食べられないものを食べておく、とか。
ちょっとゲテモノとかでも僕はチャレンジしちゃうかもしれない。
あと、会いたい人に会えるみたいな話をしてたけど、本当にこれもそう。
例えば、人口50万人みたいな国だったら、大統領とかも割と会えると思う。
日本で言ったら市長みたいな人に会いに行くレベルだし。
・選択肢が複数あったときにどちらをやるのか。
また食べ物の話をすると、例えば現地料理食べずに、日本食に走る人が結構いる。
食べて、それで口に合わなかったとかならわかるけれど、食わず嫌いしてはじめから日本から持参してきたインスタント味噌汁飲んでる人とかは割ともったいないことしているなぁと思う。そんなの日本で食べられるのに。。
選択肢が2つ以上あるときは、間違いなく今しかできないことを選ぼう。
3. 成果を出し切る
これは1.Goal編で決めた目標を確実に達成せよ、という意味。
例え1カ月しか海外に行かないとしても、徹底的に成果にはこだわろう。
そうじゃないと何のために海外に行っているのかわからない。行って、何も得ずに帰ってきたのなら人生の一ヶ月をまるまる無駄にしたことにもなりかねない。
わりとストイックに、出すべき成果をだして帰りたいものだ。
4. 当事者意識を持つ
自分は「誰」として海外に行くの?っていう話。
言い換えれば、どんなアイデンティティをもって海外に行くのかということ。
日本人の学生代表としていく?
旅行者としていく?
相手が見るあなたはいずれにしても、「日本人」であることには変わりない。
そこで、日本から海外に行く人は、ぜひとも、「日本人」というアイデンティティを忘れないでほしいと思う。
「あなた」が現地でふるまった行為は、そっくりそのまま海外の人にとっては、
「日本人」が行った行為としてみなされる。
あなた=日本人である。
あなたがそこでだらしないことをしたら、日本人はだらしないという印象を相手は受ける。そういうことだと思っている。
それを、当事者意識という。
5. 一生の友達をつくって帰ってくる
お土産の話でも出てきたけれど、一人だけでもいいので、「また5年後10年後に会って話しできる / 話したい仲間・友達」ができるとなんてすばらしいと思ってしまう。そういう人たちがもしかしたら今後あなたをどこかで助けてくれる。
大統領とかと仲良くなるとかもここの話かも。
一国の意思決定ができちゃう人が知り合いにいるってとってもすごい強み。
MITの誰かがたしかこんなことを言っていた。
「また会ったときにお互いすごいと言い合える」ような関係が本当の仲間だ。
そういう感じの存在が、海外にもいると嬉しい。
6. 楽しむことを、忘れない
これは案外忘れられがち。
別にいじめとかって自分のせいだけじゃないと思うけど、
行く前のエキサイティングな気持ちというか、童心みたいなマインドセットをいつまでも持ち続けていたい。
何人かいるんだけれど、海外に行って鬱になって帰ってきたり、
いじめられて帰ってきたり。
やっぱり「楽しむ」マインドがあればちょっと変わっていただろうと思うことはある。
7. 生きて帰ってくる一番大切な法則。
治安が良い国に行くとなったって、あなたの両親はきっと心配。
心の底ではわりと気にかけてくれている。口では逆のこと言ってたとしても。
渡航先でお別れもろくに言えずに親よりも早く死んでしまうみたいなことは本当にあってはいけないと思う。生きて帰ってくるっていうのは冗談半分だけれど、ちょっと心の片隅にでも留めておいた方がいいと思う。
以上。長くなった…
Have a safe Flight!!