2019年1月17日木曜日

目標をもって、新しいこと・非日常的なことにチャレンジすると、1日の充実感があるなって話

99%の人間は、日々、流して生きている。


私の研究室のバイブルに、とある書物の一節が引用されている。

 99%の人間は、日々、流して生きている。半分寝たまま生きている。すごく眠いわけでもなく眠り、目覚まし時計に起こされ、無意識のまま電車に揺られ、会社にたどり着く。会議の誰かの発言にも特に問題意識を持たず、無意識に頷いている。気を抜けば、いつの間にか季節は変わっている。意識も、実力も、何一つ変わっていない、むしろ明らかに退化している。誰もがそうなってしまうリスクを抱え、今日もそこそこ楽しい一日を終え、眠るのだ。

杉村太郎氏の、『アツイコトバ』という本につづられている言葉だ。





1月の心新たにする感じの雰囲気に流され、ちょっと心機一転しようと思っていた矢先に読み直してみた。改めて読んでみると、心にちくっと刺さったので、引用してみた。


今日1日は、あなたにとってどんな日でしたか。


冒頭の言葉のように、日々流されて生きていないだろうか。
毎日内省して次の日の行動や思想を変えていければ文句ないのだけれど、そう簡単にはいかない。自分を振り返ってみても、流されて送ってしまっている日が少なくないなと思う。

そう、「流されて」しまうのである。

電通の行動規範に「鬼十則」というものがある。
そのうちから一つにこんな言葉がある。

周囲を引きずり回せ!
引きずるのと引きずられるのとでは永い間に天地の開きができる。

周りに「流される(引きずられる)」人生ではなく、むしろ自分が流れになって周囲を引きずってしまうくらいの気概がないと、充実した仕事や生活を送ることができないということを、うまく(?)形容している。

人生100年時代ともいわれるけれど、もしそうだとして、与えられた時間はたったの36500日しかない。1日1日を充実したものにしたいだ。

では、どうすればいいのか。


まず、目標を持つこと


研究室のバイブルから引用した『アツイコトバ』の次には、次のような指南がある。

小生を含めて、研究室の皆さんも常にこのようなリスクを抱えています。そのリスクから逃れる最善の方法は、目標を明確にすることです。そうすれば、全力で挑むことができます。やるだけやって、風呂に気持ちよく入って、崩れるように眠りましょう。

流されないためには、まず自分自身で明確な目標を持つこと。
そしてこれに向かって日々努力することだという。
毎日全力で目標達成に必要な個々のタスクをの積み重ねていくことで、奇跡は起こる。

一方、日々のタスクというものは往々にしてルーティンであることが多い。というか、積み重ねはルーティンでなければ積み重ねとは言えない。同じことに何度も挑戦するからこそ、進歩・上達するわけである。


このルーティンに耐え抜くストイックさがあればいいのだけれど、ほとんどの人はそうでないと思う。こうして、目標達成のためのルーティンはいつの間にか、他人のために尽くす「流される」タスクへと転化されてしまう。この事実に気づくのははるか先で、気づいた時点できっとあなたは絶望しているのだ。


だから、新しいことにチャレンジすることも忘れない


いつもと同じだな、となんとなく、、なんとなく、気付くことがある。
そのほんの一瞬に気づくまでは、意識下か無意識下は別にして、おそらく誰もができている。問題は次にアクションを起こすことができるかどうかだ。

ルーティンをルーティン化させないためには、非日常的なイベントを意図的に取り込むことが必要となる。正月明けから僕は特に意識してルーティンを減らすように努めている。
例えば、いつもとちょこっとだけ違う方法で実験してみたり、もしくは全く新しいことにチャレンジしてみた。実験の帰り道、気になっていたカフェに寄ってみた。などである。

ほんの些細なことだけれど、無視できるほどではない。トリビアルだ。
これが多少なりとも、日々の充実をもたらしていると今は思っている。



なぜだかはわからないけれど、新しいことや未経験のものに取り組むということは、頭を使うし、意識も覚醒するし、場合によっては新しいスキルも使う。そして、疲れる。

この疲れこそが1日の充実をもたらした証拠であり、帰宅後の入浴を気持ちよくし、そして「そこそこ」ではなく、「とても」楽しかった1日の振り返りを与えてくれる。そうしてぐっすり眠りにつくことで疲れを癒し、また新しいチャレンジングな1日がはじまるのである。


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関連書籍


『アツイコトバ』