池尻大橋から用賀までのタクシーにて
ヒッチハイクをスタートして5時間近く経過し、ようやく池尻大橋で捕まえた車は、なんとタクシーだった。出張帰りのおじさんが、「乗ってけ坊主」と相乗りさせてくれたのだ。
おじさんのご自宅は用賀付近までということで、ここから約 5 km ~ 6 km先だ。
車中では当然、運転手さんも交えて僕を降ろす場所である。
二人ともとっても真摯に考えてくれた。
おじさんとドライバーさんは作戦会議のように語り合っていた。
ヒッチハイク初心者の僕のために、ここまで考えてくれたことは、とてもうれしかった。
というのも、ヒッチハイカーとしての自分が車を捕まえた時の気持ちはこうだ。
「例え1 kmであっても、私の"歩み"を先に進めてくれることに感謝します。歩いたら15分かかるところを、車に乗せてくれたら寒さもしのげるし、座っていられて、それで前に進むことができる。ドライバーさん本当に乗せてくれてありがとう。」
僕は初心者だったけれど、それでもやっぱり
「乗せていただきましてありがとうございます」の気持ちだけは
片時も忘れないでいようと思っていたなぁ。
これからヒッチハイクをやろうと思っている人が読んでいたらぜひ
心構えだけでもこのスタンスは持っておいた方がいいと思う。
(似たような話はきっと後のお話しでもでてくる。)
さて、僕はどこで降ろしてくれたってかまわなかったのだけれど、
タクシーのドライバーさんと、出張帰りのおじさんが出した結論はこうだった。
「おじさんの家の前にタクシーをおろしてもらう。お兄ちゃん(僕)もそこで降りてちょっと待ってろ。おじさんが着替えだけすませたら、車が捕まりそうなところまで送ってやろう。」
そう、なんとヒッチハイク2台目は、
一緒にタクシーを相乗りしていたおじさんになったのだ。
おじさんと、「車が捕まりそうなところ」へ
一応、行く当てがなかったわけではない。
西へ西へ向かうために、とにかく高速道路に乗りたいのだと主張していた僕に対して、おじさんとタクシーの運転手が出した結論は、環八東名入口の用賀料金所、通称「東京インター」と呼ばれるところだ。
ここは神奈川方面へと向かう車が高速道路に乗るところで、比較的東京にしては直線距離が確保されており、かつ歩道側の視界が良好。
しかも、車は左折してこの通りに差し掛かるため、速度は落ちており、停車も比較的簡単である。
高速に乗るために車が右車線へと移らないといけない点を除けば、絶好のスポットだといえる。
おじさんが降ろしてくれたのも、ちょうどこの辺。
ここ用賀は、ヒッチハイクの聖地!
おじさん;「夜も遅くなるだろうけど、ここから頑張ってな!」
僕;「はい、本当にここまでお世話になりました!このご恩は忘れません!!!」
...
と、感慨深く車を降りて早々のことである。
なんと、、
僕のまさに目の前で、男女二人組が
なにやらボードを掲げてワゴン車に乗せてもらっている!?!?
そう、目の前でヒッチハイクが行われていた。
今でもこの光景は鮮明に思い出せる。
後々から気づかされたのだけれども、
僕がおじさんに降ろしてもらったこの用賀料金所「東京インター」はなんと、
ヒッチハイカーとしてはあまりにも有名な、
「ヒッチハイクの聖地」として知られている場所であったのだ。
東京からヒッチハイクを始めるならまずここに立ち寄れと。
Googleで検索したらすぐに出てきた。
(こんなことならちょっとでも事前調査をしておくべきだった...
池尻大橋までの5時間の徒労が...笑)
ようやく高速道路に乗って、次の目的地へ!
全然知らなかったけど、偶然のたまものでまさかのヒッチハイクの聖地へと降り立ってしまった。
さすがにおなかも空いていたし、高速道路に乗ったらまたいろいろあるだろうと見越し、この辺で少し休憩も兼ねてコンビニかどこかでご飯を済ませた。
心新たに、
ヒッチハイクの聖地では車が捕まるのかな?
と思いながらボードを掲げ始めたのが夜の20:00だった。
行先は決めていた。
神奈川で最も有名なサービスエリア、「海老名」である。
今までとは違って、かなりのドライバーさんと目を合わせられるし、
ちょっと速度を緩めてくれる人もいた。
でも、意外と捕まらず、ひたすら東京インターでスケッチブックを掲げること30分。
次なる車が止まってくれました!!
(ここの時点では30分待つことがわりとしんどかったけど、あとあと振り返ればヒッチハイクしてて30分で車捕まえられたら上出来である。)
ここで僕を乗せてくれたのは、会社帰りのサラリーマン。
車中で気づいたのだけれど、なんと知り合いの知り合いさんだった。。
海老名へと向かう道中の話は次回にまた。
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参考URL
<用賀・東京インターについて>
次のURLを参考にさせていただきました。
・http://kiblog.hatenablog.com/entry/2017/03/20/101640
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※ヒッチハイクは自己責任で.
ヒッチハイクに関する記事には、ワクワクするような記事が多く見られますが、
実際に筆者の友人に、ヒッチハイクで危険な目にあったことがある方もおります。
乗せてもらう前にナンバープレートを撮影しておくなど、安全対策は万全に。